生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

書を捨てよ、もぐら行こう

 

 8月30日火曜日。

 4時過ぎ起床。太陽に勝ったつもりでいたが周回遅れにも程がある。台所に椅子を持ち出してコーヒーを飲むべきなのに豆の瓶は空。

 10歳の頃から使ってる何のこだわりも思い入れもないカーテンの奥に明け方の青さが透けている。なんとなく窓辺にコンパスを置いて北を確かめた。部屋の隅の陰が薄くなったころ本読み始める。

 洗濯済ませてからコーヒー飲む。UCCのやつ。台所で歌い、踊りながら。人生に羽が生えたら軽くて仕方がなくて。どうしようもなく楽しくて泣きそうだった。

 部屋へ。自分の文章を遡れるだけ遡って読み返す。自棄を起こして5年くらい使っていたnoteのアカウントを削除したのは痛い。自棄は起こさないようにしましょう、と仏の表情でおしりの版画を摺った。

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 12時過ぎ、わざわざ映画を観に東京まで行ってた21歳くらいのころ新宿武蔵野館でもらった、東京とカナダとフランスのエッセンス香る『たかが世界の終わり』のクリアファイルに大傑作版画・おしりを入れて出る。浪館通りのセブンイレブンコピー機で文章を印刷する。電話で喧嘩しながら雪印のコーヒー牛乳を買う人。

 トマトとアボカドのサラダ、母からざる中華わけてもらったのを食べる。NHKでやってた『新日本風土記』の東京の地下特集は面白そうだったが母がつまらなさそうにしてたので途中でやめる。

 部屋に入り、印刷した文章をひたすら切って貼る。弟からもらった工作板から油粘土の匂いがする。

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 18時半もぐらやへ。熊谷さんに会えてうれしい。おまかせセットはもつ煮込み、塩だれトマトときゅうり、つくね串、焼いた鶏肉。ちくわに明太子、納豆、ニンニクの醤油漬けを詰めて揚げたやつ、ちくわに何も詰めてないやつの盛り合わせも。話したかったけど路上駐車していたのですぐ出る。またきまーす、と手を振った。

 きのう流れ星に「もぐらやのちくわに何かしらを詰めて揚げたやつが食べたい」と3回お願いしたが、願いってのは自らで迎えに行くもんだぜ。夢は必ず実現範囲、って寺山修司も言ってんだろうが。馬鈴薯の腐り芽吹ける倉庫を出よ!書を捨てよ、町へ出よう、もぐらや行こう。ちくわおいしすぎ。父も母も祖母もよろこんでいた。