生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)

丸大豆せんべい

 

 快晴。朝飯に三幸製菓の丸大豆せんべい旨口醤油味。大好き。かばんにも入れとく。リポビタンDと風邪薬飲んでパン屋。なるべく精神的苦痛を人に与えないよう努めて自らの胃を痛めている。おお、丸大豆せんべいよ。アーメン。

 帰り、コンビニのコピー機使おうとしたら前の人がおつり取り忘れていたらしい。80円。丸大豆せんべいが自分と同じ立場に置かれたらどうするか考えた結果、くすねたりせずレジの人にわたす。いいことして黙っとくのはいい人ぶってる気がしていやなので今後自分がいい行いをした場合には積極的にひけらかしていこうと思う。自分はいいことをする時もあるがいい人ではない。ただ何がいいとか悪いとか自分にはわかりかねるのでその辺りは丸大豆せんべいの判断を仰ぎたい。

 帰宅。村上春樹が炎上したとかしないとか。べつにそんな興味ないが、「陰毛」という言葉、これは村上春樹による造語だと思っている。

冬の電車

 

f:id:gmkss:20210303211824j:image

 

 パン屋休み。昨日母から明日は天気悪いと言われてたがよく晴れている。やや寝坊。10時40分の電車に乗るつもりでいたが10時40分ころ弟と家出る。車が来たので道のわきに避けたら雪ですべって転んだ。左半身を強く打ちつけて痛い。今冬の無転倒記録、春を目前にして破れる。無念。弟に冷ややかな目で見られてつらい。

 11時22分青森駅発の奥羽本線快速弘前行き。足元のヒーターあたたかい。新青森で降りそうな標準語のサラリーマン2人。「漫画、なんのアプリで読んでんの!」という上司の声がとてつもなく大きい。気まずそうな部下が声低くつぶやく。マンガボックスです…。「いいよな!時間つぶせるもんな!」こんなので気が散るのはいや。とぎすまそう、と胸に言い聞かす。やはり彼らは新青森で降りた。青天が気持ちいい。山沿い。雪面に木々の枝の影。斜面のそれはとくにいい。五所川原の姉から悪天の写真が送られてくる。気象の境を目撃せんと読んでた本閉じるが「板柳抜けたら晴れた」と連絡きたので安心して眠る。弟はずっと眠っていた。

 12時ちょうど弘前駅。冷える。いい天気。弟と「いやー、青森とは寒さの種類がちがうね!」とか知ったようなことを言い合う。小山古書店の前通りすぎ、土手町まで歩いて古着屋で弟の服見る。弟の意向を汲まず自分が着てほしいと思うシャツを選んで買わせる。最低。自分はかごに乱雑に積まれてた中から緑色のTシャツ掘り起こして500円で買う。消費税おまけしてもらった。

 13時ころ車で来た姉と合流。イトーヨーカドーの地下、ひな祭りの催事でにぎわう。姉がああでもないこうでもないと言うの聞きながら無印良品見る。昼飯求めてうろつくも結局なか卯。ちょうど券売機の点検をしてたのだが何食うか迷い、時間かかってしまって申し訳ない。なんかPayPayに身に覚えのない1000円が入ってたのでそれで払う。親子丼とうどん。食べすぎた。なか卯、お冷でなくて緑のお茶なのがちょっと、ということで珍しくきょうだいの意見が一致する。他校に通う弟の友達の卒業アルバムになぜか弟の写真が載ってる話。弘前からずっとまっすぐ藤崎、浪岡を抜けて大釈迦駅そばにあるパン屋で母へのお土産買う。さつまいものベーグル。知らない番号から着信あり無視してたが留守電を聞くと保証会社から審査の電話だった。姉にコッペパンわたし、大釈迦駅で別れる。無人駅。待合室にある電光掲示板を当てにしてたがまったく機能せず、電車が近づく音に慌てて乗る。車内を歩く駅員に声かけて切符買うもちょうどトンネルにさしかかり大きな声で乗車駅と降車駅を告げなければならず。仕方ないとはいえやはり電車の中で大声を出すのは気が引ける。青森着く。弘前と大して変わらない寒さ。次は桜の季節に行きたい。

 帰宅。さっきの電話かけ直す。借金の有無、年収や貯金など聞かれる。年収とか気にしたことなかった。生きてるだけで、ワーイというのもあながち間違いではないような気がしてくる。両親には金のことで苦労かけたくないが。

得体の知れない悲しさがある

 

 パン屋休み。雨。いつ賞味期限が切れたんだかわからない頂き物の豆でコーヒー淹れて飲む。古くなってるはずだが湯を注ぐと粉が膨らんだ。安物の新しい豆よりよっぽどおいしい。

 ビニール傘さして出る。祖父が遺したつっかけ。今週はごみ集積所の当番。水たまりを避けて雪を踏む。素足が濡れる。傘を閉じ、鉄製の小さな家みたいなごみ集積所の中に入る。ペットボトルを捨てる布袋、缶を捨てる布かご、瓶を捨てるプラスチックかごをそれぞれ決められた場所に片付ける。スプレー缶1本だけ回収されずに置き去りになっていた。家に戻りシャワー浴びる。

 支度して出る。国道まで歩くと雨は強くなった。長島地下道を抜けると、法務局かなんかの建物の前に立つ警備員に声をかけられたような気がしたが雨の音か。柳町交差点を北へ折れ本町へ。昨年開店した高級食パン店の前を通る。このような食パンは手土産やご褒美など非日常を彩るものであり、自分の勤めているパン屋はこれと果たすべき役割が違う。暮らしている町においしいパン屋はいくつあってもいい。しかしどうしたって店の名前は気に入らないが。

 約束の時刻の10分前に着く。あんまり早いのもどうかと思い近くをうろうろ、自然な5分前行動を演出する。14時からアパートの内覧。学生時代にパン屋でバイトしてた話。インテリアアドバイザーというしゃらくせえ資格を持つ姉からいちいち寸法を測るように言われていたのだが他人の家に緊張してかばんからメジャーを取り出すことすらできず。ラーメン屋の2階。事務所に戻って審査やら何やらの紙書く。とてもおいしいお茶を出してくれたが飲むタイミングがわからなくて残した。なんかものすごくつかれた。

 終え、憩いを求めてらせん堂へ。三浦さんに昨日の弟の動画を見せて自慢する。あんまりきびきびしてるので「警察学校みたい」と。卒業祝いにミッフィーちゃんのサブレいただいてものすごくうれしい。白樺アレルギー。岸田劉生の日記買う。

f:id:gmkss:20210302183532j:image

 あんな見積書を見た後で金を使う気には到底なれないが、体が勝手にさくら野百貨店でやってる北海道物産展へ吸い込まれていく。家に電話すると弟が出た。母に代わるよう言うと「今ハンバーグつねってる」と。つねる工程なんてあったか。マルセイバターサンドの冷蔵ケースの中を覗くとからっぽ。母に頼まれたチーズケーキは買えたからよかった。会場を見て回ってると自分に話しかけてんのか全体に呼びかけてんのかわからない絶妙な声を出してるおばさん。その人が近寄ってくる。明太子、塩辛など。松前漬けの値札に100グラム864円とあり。レジへ持ってくと「これ200グラム入りなんで1,728円です」と言われて悲しすぎる。2018年に函館へ行ったときのことが思い出される。(『ズーちゃんの魂は死なないひとり旅 in 函館』前編後編を再掲したので詳しくはそちらを参照されたし。)

 佐藤伸治は「なんでこんなに悲しいんだろう」、清水民尋は「悲しくてやりきれない」、鳴門煉煉は「松前漬けによらない、得体の知れない悲しさがある」と歌った。解体される青森駅。人に会いたくなる。

 帰宅。弟に三浦さんからのお祝いわたす。とてもよろこんでいた。夕方のニュースで高校の頃の友人が特集されていたので見る。カーリングの氷を作るアイスメーカーという仕事と劇作家との両立。連帯保証人になってもらうため父にも書類を書いてもらう。15年くらい前の父の免許証。昔はかっこよかったのだが。実印をメモ用紙に何度も押して練習。なんか実印の威厳みたいなのが薄れた。

 夜飯はハンバーグではなかった。

「あ」

 

 有給もらってパン屋休み。曇り。たまってた燃えるごみ片づけシャワー浴び朝飯。父が車出してくれたので乗せてもらい、らせん堂へ。三浦さんに会うのは3週間ぶり。石臼挽き小麦のフランスパンわたす。日本酒のんでパンちぎるのかっこいい。着ていたシャツの襟をほめてもらってうれしかった。普段はリサイクルショップで買ったフリースに穴開いたジーパン、という出で立ちだからちょっと情けなくもあるが。お祝いの言葉を預かる。ありがたい。しかし本買わないで出てきてしまった。交差点を渡り、路上駐車してる父のところまで走って行く。いったん帰宅して父、母、弟とふたたび出る。

 弟の高校の卒業式。はやり病の関係で式に参加できるのは1家族2名まで。本来であれば両親が列席するものなのだろうが、父は「式に出られるような服を持ってない」、母はこういう行事に関心がないので行きたがらず、というわけで自分も参加することになった。式中にお腹鳴りそうだったので飴を立て続けに3個舐めながら始まるのを待つ。壇上を指さし小声で「あそこに盆栽あるよ」とか言ってくる母。卒業生入場、弟が歩いてるのを見ただけで目に涙たまる。感染拡大防止の観点から校歌や国歌の斉唱はなし、音源のみが流れる。卒業証書授与。卒業生二百数十名の代表として弟の名が呼ばれる。留守番してる父に見せるため、塀の向こうを覗くみたいにして首伸ばしながらスマホで撮影。弟らが過ごした最後の1年について拙い想像してみてもただ気の毒に思うことしかできない。自分がもしこの時代に高校生であったなら、あらゆる自由を奪われる理不尽さに耐えられず虚空に向かって糾弾するしか術を持ちあわせなかっただろう。希望に満ちたことなど自分は言いたくはないが、過去と現在は地続きであるという実感が確かにあるのだから未来もまたそうであるに違いない。式が終了し弟を待つ。自分の卒業式のときは誰よりも早く教室を出て「卒業証書授与式」の看板に軽く蹴りを入れ一切の未練もなく校舎を後にしたものだが、弟は仲間らと写真を撮ったりして楽しそうにやっていたのでよかった。駐車場に特殊な幌付きの軽トラックが停まっており荷台を見るとさっきまで壇上にあった盆栽。校長でも卒業生代表でもないのにこんなに近くで見られてうれしい。サイコー、と言う。雨降り出す。

f:id:gmkss:20210302001502j:image

 弟に食べたいものあるかと聞いたがとくになさそうだったのでくら寿司で遅すぎる昼飯食べる。弟は生ものがだめなのでポテトだのラーメンだのばっかり頼んでたがわりと満足そうだった。自称スイーツ男子である弟が逡巡の果てに豪華なデザート580円を注文、高揚を隠しきれずに待ってたのだが店員が席へやってきて売り切れを告げる。その後弟は280円のデザートを注文していた。

 高校時代よりもっと昔を思い出す。父も母もいない週末の夜、弟と二人でひらがなの練習をして初めて弟が「あ」と書いたとき、うれしくて自分は父の携帯に電話を掛けた。電話の向こうは騒音が激しく、父が何と言ったのか聞き取ることはできなかったが、それをさほど重要なことだと思わないのは昔も今も変わらない。複雑でもないが単純ではない思いがあって自分は姉をやっている。弟から「お姉ちゃん」と呼ばれたことは一度もないけれども。

年越し

 

 晴れ。パン屋。掃除してたら店長が突然本まぐろを差し出してきたので一切れもらって食べる。売れ残った食パンと、石臼挽き小麦のフランスパン、あんぱん買う。

 コンビニ。数日前から気になってたすみっコぐらしの一番くじやる。これだ!と決めたくじを掴み損ねてH賞のハンドタオル。店員にあたたかく見守られながらお茶会みたいな柄のやつを選ぶ。

 父とヤマダ電機へ。今日が使用期限の500円の商品券。店内をいろいろ見て回ったがべつにほしいものがない。こんなので無駄使いするのもいやなのでちょっといいトイレットペーパーだけ買う。差額をポイントから支払ったので実質0円。これから0円のトイレットペーパーで尻拭くのか、0円のトイレットペーパーってことは尻、拭いたことにならないんじゃないか、とか言うのを父に無視されながら縦一列になってエスカレーター降りる。

 20時から『青天を衝け』第3話。よかった。北大路欣也が出てくるときの学芸会みたいな演出が好き。

 22時半から渋沢栄一ざるを得ない宮本さんと電話。電話越しにかかってる中村一義を聞いてたら我々の年が明けた。

さもしい

 

 晴れ。テレビで門脇麦(すてき)のインタビュー。このごろ朝起きられず朝飯食べ損ねがち。仕事中、お客さんが買ったパンを袋に詰めながら腹を鳴らしてる自分さもしい。

 リポビタンD飲んでパン屋。ファンデュ。

 帰り、コンビニに寄る。雑誌読もうかと思ってたがおじさんがヤングなんとかの雑誌を立ち読みしてたのであきらめる。万引きしてると思われてそー、と思いながら店内をうろうろ。普段酒売り場を見ないので以前から置いてたのかは知らないが本搾りの四季柑見つけたので1本だけ買う。自分なんかが飲むより宮本さんにあげたい。

 帰宅。さっき買ったやつ飲む。350ミリ缶1本飲んだだけで酔った。この勢いでハサミを握り、伸びた前髪を一発で断ち切る。かわいくなったのでよかった。

八つ裂き

 

 朝は晴れてたが昼ごろから雪激しくなる。雪が足利の山で飛び散ってるであろう火の粉に見えてくる。

 パン屋。久しぶりに会えたお客さんがいてうれしかった。「おねえさんに会えないからおねえさんとLINEしたい」と言ってくれる子。スマホ捨てたいとかぬかした昨日の自分を八つ裂きにする。