生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

日記

イウビン

2月20日火曜日。 相原さんからもらったドーナツおいしい。ミスタードーナツとかクリスピークリームドーナツとかじゃなくて大袋に個包装でたくさん入ってるような、小さくて、ぎとぎとしていて、甘いやつ。こないだ「菓子の類ではチョコレートがいちばん好き…

ティラミスと山椒

1月14日土曜日。 「明らかに自分の身体ではないものを操縦する違和感」と、車の運転について、高校生の頃に出会った友人が話していた、ような気がする。徒歩は究極の身体性を伴った移動の方法で、故に心地よく、次いで自転車、と私は位置付けている。▷本谷由…

例えばカーテンを束ねるとか

12月13日火曜日。休日。 昨晩はシャワーを浴びずに眠ってしまった。「クロックムッシュ 作り方」と検索したまま居間の机に伏して。17、18歳の頃、授業中は眠ってばかりだった。受験なんて関係が無かったから。目が覚めるとそばに置いていたiPhoneからNujabes…

言葉が言えないから理解できないなんて思わないで

12月8日木曜日。 読みかけの本の続きを忘れて。23時、ほしさんがシャワーを浴びている間に居間のテーブルでパソコンを開いてこれを書いてる。寒いからかパソコンがなかなか立ち上がらなかった。 勤め。出張で身体障がい者の支援施設へ行った。身体障がい者手…

汽笛

11月18日金曜日。 水の流れる石の壁。座面が限りなく正方形に近い、いまいち利便性に欠けるベンチ。コンビニで栄養を買うことの難しさ。鳩の重たい影を視線で追った。けれどすずめの軽い声が聞こえたら全身を使ってそれを見る。こんな自分の行為にいちいち意…

筋肉は20世紀に置いてきた

11月16日水曜日。 筋肉は20世紀に置いてきた。昼、商工会議所下のセブンイレブンで、たんぱく質を摂れるサンドイッチ、プロテインバー、コーヒーを買う。味わいを選択することのできないほうのマシンで。 「いい匂いがする、香水でなくてシャンプーとかの」…

抵抗するしかない

11月15日火曜日。 朝方は晴れ、午後から雨。傘を持って自転車で出、18時過ぎ歩いて帰る。白んで明るい空は冬のそれだけどまだまだ雪は降らない。白鳥の声が聞こえたら、その姿を探すようにしている。黒い影の隊列がちょうど私の頭上で崩れた。言葉が人間を作…

頭痛

11月14日月曜日。 「寸分の狂いもなく、精巧に作られたものが駆動して、それに殺される。」 と下書きにあるが今日(15日の夕)となっては何のことだかさっぱり思い出すことができない。こうしてどれだけの日々の断片を失っていることか。多分、新町通りを走…

遠くへ行くことを

11月13日日曜日。 言いたいことは、言わないという方法で言わなくてはならない時がある。しかし言うべきことは確かにある。あえて思い出さないようにしている出来事がある。それは思い出されることに似て、切実な思いだと思う。全員が今を生きていることが不…

早すぎる夕の光

11月12日土曜日。 8時頃起床。掃除、洗濯。食パンにトマトとチーズを乗せてトーストしたもの。ブロッコリー、ベーコン、卵も焼いた。 東青森のDCMで見つけた植物が早すぎる夕の光を刻んでは散らしていた。暮らし。

ボヘミ庵

11月11日金曜日。 今朝の東奥日報の文化面。新刊案内にくどうれいんの『虎のたましい人魚の涙』があった。 勤め。窓口にやってきた客が市民図書館のバーコードのついた大佛次郎の『帰郷』を手にしていた。 18時頃終える。自転車で国道を東へ。空の低いところ…

新しい人間に変身する過程

11月10日木曜日。 昼、新町のローソンでつやつやの肉まんを買う。パサージュ広場の木を囲むベンチに座り新町通りを眺めつつ食べた。市民図書館の7階へ。新着本のコーナーで『甘美な牢獄 / 宇能鴻一郎』を手に取る。官能、と自ら謳ってるようなものからはエロ…

人間の土地

11月9日水曜日。 昼、市民図書館で本を借りようとエレベーターに乗り、7階のボタンを押すも動かず。しばらく押し続けた。今日は月に一度の休館日なので5階より上へは行けないのだった。駅前広場へ。なんとなく公衆トイレの脇にある石に腰を下ろしてセブンイ…

フィヨルドの恋人

11月6日日曜日。 スーパーカーの『Sunday People』を聞きながら洗濯物を干す。同じく十和田市出身の高橋弘希の小説に『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』があるが、このことを話したとき「べつに関係ないでしょ」と一蹴されたときの雲ひとつない空。 今…

真を偽から区別する

11月4日金曜日。 かのデカルトは『方法序説』に書いている。「私は私の行為において明晰に見、この人生において確実に歩むために、真を偽から区別する」 先月受けた健康診断の結果が届いた。私はこの日に向けて節制を心がけぬよう努めた。私は私の行為におい…

旅行者と生活者

11月3日木曜日。文化の日。 久しぶりの休日に豪華な朝食。卵とパンとコーヒー。冷たい野菜があるとなお良い。叔母は卵を3個茹で、失敗した2個を啜るように食べていた。 テレビを消し、洗濯機の音で過ごす。昨日の日記を読み返しながら(私は本当に、自分の書…

負けるのはつまらない。だから僕は負けない

11月2日火曜日。 今朝シャワーを浴びるとき鏡で自分の裸を見ながら鉛筆の動かし方について考えていた。ドガのパステル画。そこには若草色、のような緑色がなかったか? 記憶が定かでない。 祖母から電話があった。正確には叔父の指示で。「電話が壊れている…

うれしいからでしょ

10月22日土曜日。 9時過ぎ歩いて出る。ラビナの前で盛さんと落ち合い、ワ・ラッセ西の広場と青森駅前ビーチへ。AOMORI COFFEE FESTIVAL 2022。本部のテントでは、ゴミを減らすためにカップが貸し出されていたり、グラフ青森の『青森の暮らし』の最新号、コー…

簡単な暗い逃げ道

10月21日金曜日。 駅前の広場でUさんとばったり会う。「ヘッセの『車輪の下』は高校生の頃に読んだよ」 古書らせん堂へ。外の棚を見ていると店のそばにある倉庫から三浦さんが出てきた。水漏れの小噺。この頃は佐藤洋二郎の小説に夢中になっている、と。ツイ…

けわしき道を経て星に達す、なのだから

10月20日木曜日。新聞広告の日。 勢衝青天攘臂躋 気穿白雲唾手征 というのは渋沢栄一による漢詩だが、「私は青天を衝く勢いで 白雲を突き抜けるほどの勢いで進む」、大河ドラマ『青天を衝け』で放送されたこの一節は誤訳らしい。 正しくは「青天をつく勢いの…

最後に眠ったのはいつ

10月19日水曜日。 曇り。リンゴ・スターへのあこがれ。8時頃自転車で出る。途中で激しく雨が降る。着ていたフリースが濡れて重い。20歳の頃にリサイクルショップで買ったやつ。かっこ悪くて仕方がないが似合っているので未だに着ているしこれからも着ると思…

へんなの、

9月29日木曜日。 昼、駅前広場のベンチで靴を脱ぎ、左膝を胡座の形に曲げて本を読んでいた、背後から鳩の鳴き声がし、ずいぶんでかい声で鳴く鳩だ、と思い振り返ると、黄色いタオルを頭に巻いた少年が木の幹にしがみつき、発声しているのだった、少年は枯れ…

笑いであればなおよし

9月28日水曜日。 私がこの人優しいな、と思っている人は自らの優しさについて「気が弱いだけですよ」と言う。けれど自覚のある優しさなんて、と思うのでやはりそうなのだろう。西に向かって環状線を走った日。だいたいいつもそう。とある小銃の話だが、引き…

書きあぐねている人

9月23日金曜日。 明け方雨の音が聞こえる。眠りながらこれは意識の裏側だと直感した。頭の下に敷いているような。目を開けるとそれはずるっと回って正面へくる。北側の窓を打つ雨音が。 鳴門煉煉は書く人間だと思う。

若元春

9月22日木曜日。 仕事。来夢さんが「あの返しを即座にできるのはすごい、自分なら考えるのに2日かかる」と言った。吹越さんが「"ストイック"ですね」と言った。盛さんが「いつも楽しそうでいいですね」と言った。みんないいことばかり言う。 昼、駅前公園…

遺書がない

9月21日水曜日。 「子供を大学に通わせる余裕のない親なんてゴミですよ」と言った人間が自分の親じゃなくてよかった、とは思う。 昼、三ツ星製パンでBLTサンドとクロワッサンを買って駅前広場のベンチに座って食べた。三浦春馬の死について「遺書がないから…

ノイズではない

9月20日火曜日。 昨晩は眠れなかった。開け放したままの窓から染み入ってくる雨風の音を聞いていた。窓を閉めてからは渋谷慶一郎の新譜を再生した。自分はいつこのノイズから解放されるのだろうと思っていたがそれは止まなかった。聞きながら制作の経緯を綴…

いい人間に

9月18日日曜日。 浦町小学校の図書室か千刈小学校の図書室か記憶が定かではない。壁に色褪せた岩崎書店のポスターが貼ってあった記憶は確かだからたぶん千刈小学校だと思う。『窓ぎわのトットちゃん』だけを30回くらい読み返していた。 初めて自分の小遣いで…

ゲート・キーパー

9月15日木曜日。 自分が何に対して苛立っているのかすらわからない、ことへの苛立ちか。脳が痩せている。真昼間からひたすら尊厳を踏みにじるようにして地面を。 駅前広場の曲線を描くベンチ。まだ働いている人間たちが窓から漏らす光で加藤典洋の『テクスト…

心理

9月14日水曜日。 最初に買って読んだときはよさがわからなかった荒川洋治の『心理』を改めて読んでいる。きっかけも理由もない。いいと思った。椅子に腰掛けるとき太陽に背を向けるのをやめた。草が青かった。 今日まで長かった。今日からはもっと長いだろう…