8月29日月曜日。
仕事。母が弁当を持たせてくれた。ありがたい。駅前広場のベンチ。弁当らしさを追求した弁当を食べながらこれが満足か、と一歩下がったところで感じていた。この食事が自分の体を作り上げるとはなんと喜ばしいことか、というのは自身にとても近いところで沸き起こった感情。咀嚼しながらさまざま考えた。「らしさ」という幻想が通用しないのが人間である、と言い換えて箸を置いた。
市民図書館の7階へ。『若い読者のための文学史』を返却する。
16時過ぎ終える。市民図書館の8階で『哲学とはこんなふうに / アンドレ・コント=スポンヴィル 木田元 小須田健 C・カンタン訳』紀伊国屋書店を借りた。
商工会議所下のセブンイレブンへ。マルチコピー機から自分の文章を印刷した。20円。印刷された自分の文章を駐輪場で読み返す。
17時頃帰宅し部屋に入る。無印良品の文庫本ノートに自分の文章を貼り付けた。机の上にあったテープをちぎって仮固定する。本を作るなら、ある程度の量を刷らなければならないと思っていたのだけれど、たった1冊でも形にすることが誰かの手に触れる可能性を作り出すことなのだと気がついた。それにしたって焼酎飲み過ぎる。