生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

目的地なんてどこにもないさ

 

 8月28日日曜日。

 8時過ぎ起床。洗濯、掃除など済ませる。ドリップパックのコーヒー。『山と渓谷』9月号の特集「読図の基本」を読む。スントのコンパス。

 13時前ほしさんに迎えに来てもらう。まさしさんが作ってる桃をわけてもらってうれしい。

 不動産屋へ。条件に合う物件をいくつか提示してもらい、初期費用の見積もりを出してもらった。礼金、エアコンが無い、通勤に不便などいろいろ。1か所内見する。向かう車内で「髭男」という名前の髭男のプレイリストが流れていた。部屋は前回見たところよりもよかった。

 14時過ぎ終えて出る。ラジャー。中央大橋を降りて国道へ。古書らせん堂の前に路上駐車してもらう。店に入ると客が3人おり、1人は外の棚の前で本を数冊手にしていた。忙しいところ申し訳ないが三浦さんに声をかける。倉庫から『棟方志功全集』を出してもらって3人でふぉしくんの車の後ろに積む。三浦さんに「店番してろ」と言われたので店に戻り帳場に立ってみたら案の定ほかの客からの視線を感じた。積み終え戻ってきた三浦さんに「いらっしゃいませ」と声をかけた。礼をきちんと言えないまま出る。次会ったらビスコを献上しようと思う。

 いったん家に寄ってもらい、全集を部屋に置いてすぐ出る。

 上古川の歩道橋を右へ折れてずっと西へ。西田酒造店の前を過ぎ、15時半頃油川ふるさと海岸海水浴場へ。マツの葉に隠れた鳥の鳴き声。犬の散歩をしていたおばさんと見上げる。雲は低いところにあり日差しもあるのだが風だけは秋のそれ。

 以前来たときは干潮で水面から歪な砂浜が表出しておりおもしろかったのだがちょうど満潮の時刻だった。濁った波が強く押し寄せる。漂着物がたくさんあった。波打ち際には木が埋まっていた。水切りの全国大会。

 海岸の西側にある立入禁止区域に、膝を抱えて座り込んで海鳥と対峙してる男性がいた。我々も立入を禁止させる気概を感じない鉄パイプを越える。岩場に止まる海鳥に近づいたら逃げられた。ただひとつ揺れる消波ブロックを見つけて喜ぶほしさん。ハマナスが咲いていた。

 引き返して海岸の東側へと歩く。謎の砂丘。潮風に吹かれ続けるマツの木の幹の細さ。葉の異様な盛り上がり。チェアリングの限界、限界のチェアリング。

 岩場を降り、青森市街の方向を眺めながら何でもないような話をした。拮抗、をまるで感じさせないささやかな川が海に向かって流れる。水面にはスイカの皮が浮いていた。しばらく見つめているとそれは岩場に漂着した。数秒後に来た波に攫われて沖に消えた。ほしさんが投げた枝。静止していることの気味悪さが写った。

f:id:gmkss:20220828234629j:image

 建ち並ぶ船小屋の青と赤のトタン屋根の上にかもめが群れていた。かもめは時折声高く鳴いて、それはマルヨのかもめちくわのCMのオーディションだったかもしれない。

 東側の立入禁止区域に立ち入る。人為的、きわめて人為的なよそおいの流木。遊泳区域で遊泳する人らを遠くから見る。泳げたらどんなにいいだろうとは思う。

 油川ファミリーマートへ。肉まんを分けてもらう。かじったら具をほとんど食べてしまい空洞ができた。自分はこの罪を償うために生きるのだとは思わなかったが。踊ろうマチルダ

 網を背負い原付に乗って帰る人。沖館のブックスモア。

 18時頃県立美術館のそばを歩いた。送電線の向こうに沈む日を見ていたら視界が狂った。雲の端が光っていた。芝生にアザミが咲いていた。遠くからでもほしさんの吹く口笛がよく聞こえた。お〜いお茶のペットボトルと白い柵が響く。よく飛んで跳ねる人。18時半過ぎ家まで送ってもらって別れる。楽しかった。

 

f:id:gmkss:20220829003023j:image