生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

甘海老

 

 木曜日。

 10時過ぎ家を出る。家の近所なのに自分がどこを歩いているのかわからなくなる。ようやく浪館通りへ。ローソンで健康診断を終えたHさんと落ち合う。うれしい。尿スピッツ。Hさんが作った「静かな女性たち」というプレイリストを聞きながら国道を東へずっと進む。小さいザ・ビッグを通り過ぎて浅虫へ。立ち寄ったローソンに灰皿はなく。肉まん。サンセットビーチあさむしへ。救助の訓練か何かをしている警察の人たちを見る。冷たい海で溺れた役の人かわいそう。薄曇りの冬の海辺を歩く。風はなく終始静かだった。

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 砂浜を端から端まで歩いて引き返す。ゆ~さ浅虫(道の駅)でお土産を見る。とろろ昆布、かにラーメン、燻したタケノコ。温泉客用に売られていたタオルの配色がタワレコのそれだったのでHさんに見せると「タワレコはもっと濃いです」と一喝された。

 浅虫温泉駅、椿館、海扇閣などのある通りを歩く。青森市街地からそう離れてはいないのに、遠くの温泉街に来たような気分になれるのでいい。線路下の石のトンネルみたいなの、古そうな街灯。昼食を食べようとアプリコットまで歩くも満席。やさしいお店の人。空いたら電話してくれるとのことだったので浅虫温泉駅にある足湯へ。湯が熱すぎる。「外気温により異常な高温になることがあります」と注意書きがあった。アマビエの描かれた提灯を見上げていたら風に吹かれて甘海老の絵の面が現れた。湯から上がったHさんの足は真っ赤になっていた。

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 寒いので道の駅に戻り2階と3階を歩く。5階には展望浴場があるらしい。電話がきたのでゆうやけ橋を下り、車でアプリコットへ。ここへ来るのは初めて。入ってすぐの黒いソファ席に腰掛ける。自分の背後に飾ってあった熊の手ぬぐいみたいなの、かわいい。ガスストーブで暖められた部屋は落ちつく。近くの席に座っていた女性客たちが久慈良餅ののっかったパフェを絶賛していた。ドリアとナポリタンを注文。熱くておいしい。お茶も熱い。浅虫は熱いもので溢れている。

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 新青森県総合運動公園へ。通称アリーナ。テニスコート側の駐車場に車を停める。散歩。Hさんは水泳、卓球、テニス、自分はミニバス、ソフトテニス、硬式テニスをしていたのでそれなりに思い入れのある場所。閉鎖されたテニスコート。その気になれば乗り越えられるくらいの柵だがその気になってはいけない。しばらく歩き、自分が学生の頃にはなかったと思われる遊具広場に出る。ブルーシートで覆われたふわふわドームを見つけたHさんが「ふわふわドームじゃん!」と声を上げる。中学生以上は使用禁止の巨大なアスレチック遊具。フジテレビの球体、みたいな場所を目指すも、大人は通ることのできない大きさのトンネルに差し掛かり引き返す。大人になんてなるんじゃなかった…と愚痴をこぼす。元気にブランコを漕ぐHさん。ひとつひとつ丁寧に雪囲いされた木々たち、ひとつひとつ丁寧に雪囲いした業者さんたち。坂道を登る。アスレチックスタジアム、とかいう立派な陸上競技場。国体が2026年に青森で行われるらしいが、2024年に名称が変更され「国スポ」になるらしい。かっこわるい。スタジアムの屋根と柱はかっこいい。散歩していたかわいいコーギー。離れたところから飼い主さんが「こんにちはー」と声をかけてくれた。手を振る。勢いよく流れる川、釣り禁止の汚い池。

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 青森市街へ戻る。浪館通りのローソンに寄った後、閉館時間が迫る青森県立美術館へ。ミュージアムショップだけ見る。棟方志功のクリアファイルを見つめるHさんに「私それ持ってますよ」とすかさず言う。Hさんの勤め先の知り合いが車に乗るのを見てから自分たちも経つ。

 浪岡まで一緒に行って電車で帰ります、と言ったら「嫌です」と即答されておもしろかった。再び浪館通りのローソンまで送ってもらい別れる。楽しかった。