生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

忘年会

 

 金曜日。

 18時半頃出る。もぐらや。信号を待っていると店の前に立つ善蔵さんの姿が見えた。手を振り、青信号を走って渡る。

 中へ。すでに三浦さんが来ていて、ひとりビールを飲み始めていた。自分もビールを、善蔵さんはEXILEなのでレモンサワーを注文して乾杯。三浦さんも毎日スクワットをしているのでもはやEXILEと呼んで差し支えない。集まることができてとてもうれしい。つくね、ゆで卵のなんかおいしいやつ、塩味の大根の煮物(とてもおいしい)、唐揚げ、にぼそば。三浦さんの雑司ヶ谷の思い出。学生運動が下火になった頃の東京で過ごしたもどかしさ。米、カップ麺、キャベツ、時々納豆。質屋の暖簾に「歩」の駒が描かれていた話。「金に成るからですね……」と爽やかに言い当ててしまって申し訳ない。ビール2杯、八仙、ん、それぞれ1合ずつ。ん、の金のやつは三浦さんが最初に開けたのでうれしそうだった。三浦さんがもぐらやの熊谷さんに「青森から芥川賞作家が出ますよ」と自分と善蔵さんのことを紹介してくださった。いやいや……と言いながら満更でもない感じを出しとく。三浦さんから日記を書き続けるよう言ってもらった。「泣げっつ(泣き虫)は嫌いだね」と言われたので涙の代わりに屁をこいとく。三浦さんが店の脚立に登って安岡章太郎の『放屁抄』を取ってくださったこと。善蔵さんの美しい横顔を時々見ながら話す。箸の持ち方。漬物おいしい。閉店の22時まで。楽しかった。

 店を出る。寒い。三浦さんと善蔵さんと抱き合い、国道へ出る三浦さんに手を振って別れる。代行を待つ善蔵さんの車に乗せてもらい父の迎えを待つ。酔っている自分の姿を見て大笑いする父と弟。善蔵さんと別れて帰宅。シャワーを浴びた後、髪も乾かさず倒れるようにして布団に入る。