生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

道の神

 

 晴れ。パン屋休み。母も休み。7時頃起床。朝刊の文化面にジョナゴールドちゃんが主演を務めた青森県立郷土館によるYouTubeのドラマの記事。コーヒーとパン。朝9時から新型コロナワクチンのweb予約があるらしく、昨夜から姉と「壮絶な戦いが待っておるぞ」「我々は敵同士なり」「いざ、勝負!」とかLINEで話していたのだが、結局自分は予約フォームを見ることもせず。9時3分、姉から「予約できたよー」と報告があった。姉は持病があるので予約できてよかった。「私がこの争いに参加しなかったことによってあなたは予約をすることができました」「ありがとう」

 10時過ぎ母と出る。自転車押して歩く。近所で下水道かなんかの工事をしていて迂回する。「welcome」という札が掲げられた家が3軒あった。

 サイクルショップ西野へ。新しい反射板を取り付けてもらう。機械油で黒くなったおじさんの手のひらに100円玉3枚乗せる。

 ふじわらへ。工藤パンから復刻した「カマンベールチーズブレッド」という菓子パンなつかしい。幼稚園の頃に給食で出された記憶。栄養価の偏りといい重量といい、幼稚園児に食わせるような代物ではない。県産のキスミーメロン。ブロッコリーと豚バラ肉買ってもらう。店の前で母と別れる。

 観光通りに出、国道103号を雲谷方面に向かって走る。かっぱのゆ向かいにあるファミリーマートポカリスエット買って飲む。合子沢川を越え、いよいよ山道に差し掛かる。距離にすればおよそ3kmほどの道のりではあるが、とにかく傾斜がきつい。一度木陰に自転車を停め、着ていたパーカーを脱いでTシャツ1枚になる。飲み物買っといてよかった。ふたたび走り出す。横内浄水場から先がまた長く感じる。絶対に自転車から降りないことを自らに課し、もはや歩いたほうが早いんでないのというくらいの速さ(あるいは遅さ)で漕ぎ続ける。15分ほどかかって坂を上り、青森公立大学に到着。

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国際芸術センター(ACAC)も併設されているが今は新型コロナの影響で休館中だった。ここでやってる展示に自分はあんまりよさを感じないので別にいいのだが。「熊出没注意」な森の中を散策する。

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 森を抜け、大学の構内へ。建物の中には入らず。駐車場に停めてある車からアジカンソラニンが流れていた。運転席にいた人から通りがかりに指笛を吹かれた。バス停に「ここの地盤は海抜130.2m」とあり。自分ちの近所の中学校は海抜3.3m。来た道戻る。風。ブレーキ壊れるんじゃないかと思うくらい握りっぱなしで下る。青森市街を見下ろし、みんなここに住んでんだな、と思う。途中、横内浄水場を見ようと道を左に折れたけれどもなんかよくわからなかった。汗が冷えるのでパーカー着る。

 坂を下りきる。日の光を受けて金色に垂れる稲穂の向こうに厳かな松の木が2本生えている。その下に赤い鳥居があり、さらに奥には巨大な岩が祀られているのを見、砂利道をすこし入って行ってみる。鳥居をくぐるときなんとなく一礼。岩には「猿田彦大神」と彫られてあった。道の神、らしい。手を合わせとく。まだ若い白樺の木が1本あった。

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 青い森セントラルパークへ。操車場跡地。多目的芝生広場という名のだだっ広い空間の端のほうにぽつんと植わってるサルスベリの下に自転車放り投げて寝転ぶ。乾いたサルスベリの花が手元に落ちてきた。1時間ほど休んでたがお腹すいてきたので発つ。

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 工事中の道路で交通整理してるおじさん。低く掲げられたカレー屋の看板を指して「角、気をつけてね」と声をかけてくれたのだがドリルの音で聞き取れず5回くらい言わせてしまって申し訳ない。

 父が子供の頃はここに川が流れていたというが今はその面影もなく、この工事が終わればまたさらに景観が変わるだろう。ただ、変わり果てるというのはおかしな言葉だと思う。変わることはあっても果てるってことはないだろう。むしろ変わることは果てることの対極なんじゃないか。そう思いたいってだけなのだけど。いや、そう思いたいと思うことでしか自己の外へ出ていくことができないんじゃないか。

 はなわらびへ。とりチャーシュー、とり肉じゃが買う。ふたつで330円。

 15時半頃帰宅。きのう伯母からもらったエビス飲み、総菜すこし食べる。おいしい。

 青森県立郷土館のYouTubeドラマ『雪の果て』見る。雪の果ては溶け消えてなくなることでなく、循環し続けること、と思いたい。

 『映像研には手を出すな! / 大童澄瞳』2巻から5巻まで読む。ものをよく観察する目や耳はすばらしい。おもしろい。