生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

まめに生きるか

 

 くもり。パン屋休み。8時頃起床。

 9時頃父と車で出る。ユニバースへ。供花見るも買わず。「精進セット」というお膳みたいなやつ。正方形に9分割された容器に豆や芋などが盛り付けられている様は心なしかインスタグラムっぽい。乾いてない朝の寿司見る。桃、梨、マリトッツォ、コーヒー買う。祖母から預かった財布で支払う。

 裏道を通って三内霊園。五軒並ぶ店を一通り見てから岡田商店で供花買う。

 父方の家の墓へ。おととし修繕した墓石、自分は初めて見た気がする。墓石を囲う部分が広くなっており腰掛けられるようになっていた。持ってきた雑巾を濡らして墓を拭き、線香を上げる。石の引き戸。精進セット、桃、梨、どら焼き、ゼリー、柳月の焼き菓子、缶コーヒー、賞味期限切れのヤクルト、マリトッツォを供え、父に続いて手を合わせる。祖母から墓の写真を撮ってくるよう頼まれた父がスマホで写真撮る。映え、とか言いながら。東京方面行、函館方面行の新幹線がときどき背後の高架を行き過ぎる。墓のベンチに父と向かい合って腰掛ける。父がたばこを吸うと煙が風に乗ってすべてこちらへ流れてきて笑う。座る位置を代わってもらい、ああ、あずましい、と言う。「まめに生きるか」と言って精進セットの豆を食う父。自分もそれにならって豆を食う。

 歩いて5分くらいのとこにある母方の家の墓へ。松の木陰。すでに花が供えられていた。線香を上げようとすると、他所の墓から和尚さんが経を上げる声が聞こえてくる。自分らもそれを聞きながら手を合わせる。経泥棒。じいちゃんにマリトッツォ見せる。

 父の友達の墓へ。父の勤め先の後輩なのだが父は「友達」と言う。若くして事故で亡くなったKさん。缶コーヒーとたばこ。Kさんの墓に手を合わせる父の後ろ姿は毎年見ているが、歳を増すごとにその寂しさも増しているように感じられる。

 岡田商店に桶と柄杓を返し、霊園の中を父と歩く。父が小学生の頃によく行ったという仏舎利塔の話。見に行くことに。途中荷物持つのを代わってもらう。無縁塔に手を合わせる人の横を過ぎ、傾斜のきつい階段を上がる。平和の鐘を見た父が鳴らしたい、と言う。タージマハルの屋根部分のような白い塔が見えてきて、インドぽいね、と言い合う。お釈迦様に手を合わせる。父が子供の頃は塔の階段を上ることができたそうだが、今は立入禁止の鎖がかけられていた。碑みたいなのを父とふたりで声に出して読み上げる。当時のインドの首相から贈られたものらしい。「歩いてくるといろいろ見えるね」と父が言う。塔のある高台から八甲田の山々に囲まれた青森市街を見下ろす。『いとみち』のラストシーンを、思い浮かべないでもない。

 車に戻って父は缶の、自分はペットボトルのコーヒーを飲む。疲れたがいい時間だった。

 13時頃帰宅。父の従兄弟のHさんが来ていた。会社の社長。自分は奥さんのほうと少し話す。お金もらえたらうれしいなー、と思っていたがもらえず。レクサスに乗って帰って行った。

 冷凍のミートソースパスタ食べる。着ていた長袖の白いスウェットにはねて汚れた。母に叱られる前に「これがミートソースの醍醐味ってやつ」と言っとく。

 ユニバースへ。家にいた時は気にならなかったが、外でミートソースの染みがついた服を着ているのはけっこう恥ずかしい。着替えてくるべきだった。今朝見た寿司があまりに輝いていたので夜飯は寿司にして欲しいと懇願する。寿司売り場の密。手を伸ばし乾いてない寿司(さび抜き)のパックをつかむ。鮭とばとあたりめをセルフレジで買う。

 15時半過ぎ帰宅。16時頃着替えて父と弟と出る。たらふく寿司を食いたいからテニス。三内中学校裏にあるリバーランドへ。3面あるテニスコートは全て空いておらず使えなかった。サッカーグラウンドは空いていたので凹凸の激しい地面で練習。サッカーグラウンドを1周だけ全力で走ってみる。時間を計ると1分23秒。疲れた。

 審判台にスピーカーを置きボサノバほど力は抜けてないけどもなんかおしゃれな音楽をかけながら練習していた家族がコートを半分ゆずってくれた。自分たちは最後まで残って練習する。久しぶりだったが練習すればいい球打てそう。楽しかった。コート整備して18時20分まで。終えるとちょうど雨が降り出した。

 ジャスコへ。寿司が食えない弟の夜飯を買いにマクドナルドへ。ダブルチーズバーガービッグマック、シャインマスカット味のマックシェイク。

 19時15分頃帰宅。寿司おいしい。飯の後、父と母と3人で宴と称してCCレモン飲む。口の中であたりめと合わさると苦い。鮭とばを食べてみたいと手にした弟に「かたいのでよだれでビチョビチョにしてから食べるといい」と言うと「うわ、要らね」と言われる。

 疲れて22時半頃寝てしまう。