生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

ゲート・キーパー

 

 9月15日木曜日。

 自分が何に対して苛立っているのかすらわからない、ことへの苛立ちか。脳が痩せている。真昼間からひたすら尊厳を踏みにじるようにして地面を。

 駅前広場の曲線を描くベンチ。まだ働いている人間たちが窓から漏らす光で加藤典洋の『テクストから遠く離れて』を読んでいた。次々に明かりが消えて文字が読みづらくなってきた頃、会いたい人に会えた。

 国道7号に架かる古川の歩道橋は工事中でベニヤ板に覆われている。ガソリンよりも強く木が香った。古川地下道から浪館通りへ出る。自転車を押し歩きながら自分の畜生ぶりを思って胃の底というよりは喉の真ん中あたりから迫り上がってくる何か。