生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

手持ち無沙汰な心臓を連れて

 

 7月6日水曜日。休み。

 7時頃歩いて出る。青森駅前。改札を出た人らが正面から大勢歩いてくる。選挙区で出馬している某人がビラ配りのために駅通路の真ん中に立っておりひどく邪魔だった。岩に衝突する水のように人々は流れていった。7時34分発奥羽本線弘前行。

 8時3分浪岡駅着。ほしさん。途中藤崎のローソンでペットボトルの水買い弘前へ。通院の付き添い。待合席のソファで『青森の暮らし』434号読む。いとく弘前東店の記事。院内全てのテレビで政見放送。診察はすぐに終わった。1階で精算を済ませ、院内にあるドトールを見る。目が眩むも歯を食いしばり断つ。同じく院内にあるローソンでサンドイッチとアイスコーヒー買ってもらった。アイスコーヒーのメガサイズの存在をやたら強調する店員の明るさに胸打たれた。

 9時半頃長四郎公園へ。屋根のあるベンチに腰掛けて朝食。ゲートボールを嗜む老人たち。食べ終え、紫陽花が咲く小道を歩く。青白いのがかわいい。来る岸田文雄に沸き立つ町並み。

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 いとく弘前東店へ。「湿度を50%以上と高く設定することで商品の鮮度を保ちながら買い物客や従業員にも快適な温度の提供を実現する最新の空調システム」を体感。ユニバース各店には見習ってほしい。あそこは寒すぎてまともに買い物できない。

 ほしさんの母校である弘前南高校を目指す。如意亭、今はもう無いTSUTAYAなど。人が何かを懐かしんでいる様子はよいもの。

 りんご畑の間を縫う砂利道を通って弘前りんご公園へ。暑い。丘の上にある展望台。望遠鏡に100円ずつ入れ、五所川原方面を眺める。つがる克雪ドームがよく見える。その手前に位置する建物が藤崎のジャスコかどうか確かめたいのに、その辺の民家を覗いてしまった。遊具のある広場へ降りる。熱せられたタイヤのブランコで遊ぶほしさんを見る。

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 岩木山総合運動公園を目指して走る。岩木山の麓にテニスコートがあり、それなりの思い出もある。りんご公園と違って風が吹き抜けると気持ちがいい。岩木山から流れ来る清水でぬるくなったペットボトルの水を冷やす。くれー、と思う。垂直方向に水が噴き出す蛇口を強く捻り、親指で押さえて霧のようにして遊んだ。虹を見るとうれしくなる。テニスコート

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 岩木山を降り、弘前鰺ヶ沢線沿いにある直売所野市里(のいちご)に寄る。レストランのようなところで昼食。めかぶ蕎麦。ほしさんはソフトクリーム。嶽きみシェイクをひとつ買って二人で飲んだ。嶽きみの顔ハメ看板の前で揉める。

 そばにあるさくら野百貨店弘前店前で岸田文雄が演説してるらしいけどブックオフ弘前城東店へ。シガーロスの『Takk...』を選んでもらった。うれしい。筑摩書房の日本文学全集が揃いで置いてあった。瀧井孝作尾崎一雄上林暁集を200円で買う。

 弘前を出る。浪岡へ。いとくに寄ってもらい刈穂の総槽掛け搾り買う。プレミアム付商品券を会計時に出すのを忘れ、他の客に迷惑をかけてしまった。

 浪岡駅まで送ってもらい別れる。楽しかった。15時52分発奥羽本線青森行。大釈迦あたりから青森まで眠る。修学旅行から帰ってきた小学生の列。改札の横の門が開かれてそこから通り抜けていく。

 帰宅。部屋で『Takk...』聞く。曲もライナーノーツもよかった。解離するのか取り憑かれるのか、あるいはそのどちらでもないかもしれないが、無意識の源泉は必ず意識のうちに存在する。無意識の速さに追いつけず自分の意識が置いていかれる時が必ずくる。日々はそのためにある。考えない人間はいつまでも自分という人間のつまらなさと並走することになる。