生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

行けるとこまで行こうぜ

 

 日曜日。誰にも言えないことがあってはいけない、はずはない。ただ、自分はできるだけ多くの人に対して正直でありたい。ような気もする。

 ……昨晩、布団の中で「水曜どうでしょう(97年のヨーロッパ編)」を見ていたら今朝寝坊した。予定していた7時56分発の電車には間に合わず、次の9時53分の奥羽本線弘前行に乗る。東を向いた座席。太陽に照らされた雪の斜面に光の粒。

 10時18分浪岡着。Hさん。怒られなかった。アップルヒルに寄り自販機で水とお茶買う。昨日弘前市で行われていたらしい映画祭のチラシ。『プリズン・サークル』見たかった。

 宇多田ヒカルの新しいアルバム『BADモード』聞きながら西へ走る。岩木山と田園とりんご畑以外何もない。岩木山と田園とりんご畑だけがある。

 鶴田町。冬の鶴の舞橋を見てみたかった。散歩。青空が見えて気持ちいい。前を歩いていた夫婦が小さな雪だるまを作っていた。橋の上から白鳥の足跡を観察する。岸に佇む白鳥がHさんには金曜夜のサラリーマンと重なって見えるらしい。真っ新な雪に落ちる影。橋を往復する間、自分はずっと腹が鳴っていた。その辺になっていた赤い木の実を食べそうになる。帰り、夫婦が作った雪だるまは無惨な姿に変えられていた。

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 Hさんが駐車券を紛失する手品を見せてくれた。そのあと出てきた。驚き。

 さらに西へしばらく直進。鯵ヶ沢町へ向かう車内でC.O.S.A.の『Cool Kids』が流れる。自分は佐々木じゃないけども。ドライブイン汐風。混んでいた。海の見える座敷に通してもらう。焼魚定食を頼むも売り切れ。迷った挙句エビフライ定食にする。Hさんは肉鍋定食。どちらもとてもおいしい。窓の外を飛び交うウミネコ。冬瓜を煮付けた小皿かと思ったら「りんごの煮付け」だった。驚き。パルテノン神殿の柱と同じ大きさのエビフライが4本。驚き。食べ終え、駐車場で胃薬飲む。鯵ヶ沢の汐風に乗った太田胃散を顔面に浴びた。

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 鯵ヶ沢港へ。車を降りて散歩する。堤防で釣りをしている男性に話しかけるHさん。Hさんがふと立ち止まり防波堤の隙間に耳を澄ます。向こうを打つ波の音が聞こえる。消波ブロック。梯子を登って3メートルくらいの高さの防波堤の上へ。日本海

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 つがる市五所川原市方面へ。フィッシュマンズ佐藤伸治は車じゃなくて電車に乗ってそう。五所川原駅のそばにある「珈琲詩人」という、ものすごく何かが凝縮された感じの名前の店へ。広く清潔な店内だけども客は誰もおらず。2階へ。詩人ブレンド、と注文するのが恥ずかしいのでストレートにする。マンデリンとブラジル。おかわりです、とフラスコみたいなのが来た。「アメリカじゃん」。

 冷やかしにELMへ。冷やかすにも値せんわ!と肩を張って歩く。田我流の仲間が野を燃やしている動画を見ていたら回転ドアが止まった。

 青葉市子を聞きながら青森市へ。ブックスモア。発売からHさんがずっと探していた『東京の生活史 / 岸政彦 編』筑摩書房がついに入荷していた。ちょっと感動する。分厚すぎて枕かと思った。20時頃スーパーふじわらの駐車場まで送ってもらい別れる。楽しかった。