生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

極上煉羊羹

 

 6月16日木曜日。休み。

 朝、テレビ体操してバナナとヨーグルト食べた。水とコーヒーと牛乳。

 10時前出る。浪館通りを歩きながら筆跡について考えていた。文学のマチエール、とか調子こいた思考にとらわれていた。印刷物の匿名性。即時性のある文章。それらしい言葉ならいくらでも思いつく。考えることは無駄ではないが、しゃらくさいのは大っ嫌いだ。無駄なことを考えるほうがよっぽど難しく、やりがいがあるかもしれない。しかしやりがいを求めるというのもどうなのか、と思う。

 旧線路通り。もぐらやの前の交差点で熊谷さんと会う。散歩へ出る、と。また店行きます、と言って信号を渡って別れる。振り向いて大きく手を振る。振り返してもらってうれしかった。長島のセブンイレブン隣にあるマンションの駐車場入口にツツジが咲いていた。鏡に映る自分の写真を撮った。風が強い。橋本の俵寿司の入口に「自愛」「今をしっとりお楽しみを」と筆で書かれており、なんかいやだった。

 平和公園通りに出る。平和公園の花壇にはバラが咲き始めていた。皆、祈りの態度で自分以外を変えることができると思っているのだろうか。祈りは祈る人間の内側に変化を起こすための行動じゃないのか。

 棟方志功記念館へ。おしりに敬礼。夏の展示『模様化の魅力 大自然・縄文』。入館料550円。そのすばらしさは言うまでもないので割愛するがまさしく湧然するスコ達々といったところである。極上煉羊羹。

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 青森のセーヌ川こと堤川。シラカンバ。樺美智子。文芸のこみち、というよくわからない道をずっと歩き栄町に出る。迷ったがキズナベーカリーでフランスパンとよもぎのクロワッサン買う。360円。茶屋町公園のカメの甲羅に腰掛け、よもぎのクロワッサン食べる。

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 港町から青柳。高校生の頃、この辺りにグルッペという名のスタジオがあり、そこで練習をしたような気がする。あの時はまだアウガの4階にゲームセンターがあって、自販機でペプシを買って飲みながら決めたしょうもないバンド名で1回だけライブに出てすぐ解散した。

 堤川緑地公園へ。汗をかいたので上着を脱いだ。丘の頂上にある東屋に寝転ぶ。晴れ間はない。清々しいような気分もない。しばらくぼーっとして再び発つ。浜町緑地を歩く。本町の工場帯。様々のことが綻びながら完成へ向かえばいいのに、と思ったけれど、それがこの上なく贅沢な望みであることも私は同時に感じている。

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 警察署の前を通り西へ折れる。少し歩いて昭和通りへ。らせん堂の外に均一の棚が出ていたので『人間模索 / 渡辺一夫講談社学術文庫100円で買う。三浦さんはおらず。成田本店へ。『短歌研究』6月号を立ち読む。

 アウガの駐輪場に昨日置いて帰った自転車に乗って15時頃帰宅。パン、卵、ベーコン、チーズ、ブロッコリーを適当に焼いて食べる。『科捜研の女』の再放送。気圧で味覚が鈍る話。前にも見たことがある。3時間くらい眠ってしまった。

 べつに虚しくも寂しくもないけどなんとなく思い出した曲。