生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

八甲田山

 

 晴れ。パン屋休み。9時頃起床。 父も仕事休みなので叔母は来ないはずなのだがいた。聞くと昨晩祖母が咳をした際に血を吐いたので病院へ連れていくとのこと。昨日の深夜1時過ぎに部屋の片づけをしていたら1階から弟の叫び声が聞こえてきたので何事かと思ったがこれだったのか。いやしかし叫び声の後で手を叩くような音もしたような気がする。弟とてさすがにそこまで狂気的ではない。

 叔母と祖母が病院へ行っている間に父と車でホーマックへ。父がラジコンのジャンプ台を作るのに使う板や釘など。1辺につき50円で希望する大きさに切断してくれるサービス。売り場天井からぶら下がっているボタンを押すと店内放送が流れ、店員が走ってくる。ついでに自分も版画に使うA3サイズくらいのベニヤ板をやたら大きな機械で切ってもらう。会計の途中で叔母から電話。診察終わったので迎えに来てほしいと。父の代わりに自分が会計する。外へ出てレシート確かめると自分のベニヤ板の代金が入っておらず、戻ってレジの列に並びなおす。「良心的なお客さんですね」と店員に言われる。

 12時半過ぎ帰宅。父は祖母らを迎えに病院へ。午後から学校の弟。昨晩の奇声について尋ねると、スマブラの新キャラクター発表に興奮したものだと。少しして姉と母が帰ってくる。姉は仕事休みで健康診断の帰り。昨年より腹囲が3センチ減っていたらしく喜んでいた。自分は樹に対する憧れがあるから腹囲が減るというのはちょっといただけないが。父、祖母、叔母が戻ってくる。肺を詳しく診るために紹介状もらって明日厚生病院へ行くとのこと。祖母いわく体調が優れないというわけでもないらしい。へば、と言って帰る叔母を見送る。

 負けた人が昼飯を奢ることにしよう、と父、母、姉にじゃんけん持ち掛けるも全員に断られる。自分はただじゃんけんがしたいので頭を下げてじゃんけんしてもらう。負けた。奢ってもらえばよかった!とじゃんけんに勝った人たちが悔しそうにしている。本当に勝ったのは自分かもしれない。

 母と姉は買い物へ、自分は父と出る。途中ローソンに寄ってアイスカフェラテのM二つ、奮発して自分は熟成たらこ、父は焼き鮭ハラスのおにぎり買う。車でカフェラテ飲みながら、父が亡くなった友人Yさんの話をするのを聞く。かつてYさんが経営していたファミマの前を仕事中に父が通りかかるたび「カフェラテ飲んでいかないか」と声をかけてごちそうしてくれた、と。Yさんは数年前に心臓の病気で突然亡くなった。自分も何度か会ったことがあるのでややさみしい気持ちになっていると、ラジオからパチンコファン感謝デーのCMが流れる。父が思い出話をやめて「え、行きたい」と言う。

 ガソリンスタンド。給油終え、店の端に車停めておにぎり食べるも誤って父がたらこを食べてしまった。悲しくてやりきれない、心が壊れそうだ。まだ口をつけていない部分を渡してきたが断り自分は鮭のほう食べる。やっぱりたらこがよかった。父が自己暗示をかけるがごとく「うめえ、うめえ、たらこもうめえ」と言いながらおにぎり食べる。カフェラテとおにぎりは合わない。

 ナビ見ながら月見野森林公園へ。途中にある立派な桜並木。霊園の脇をしばらく走ると開けた場所に出る。木や草が生い茂る暗い森と駐車場。右手にある狭い砂利道を車で進んでいくと「クマ出没注意」の立て看板の奥でキャンプをしている人らが2組ほどいた。この先車を降りればそれなりに整備された800メートルくらいの緑地歩道みたいなのがあるらしいがよす。引き返して月見野霊園へ。車から降り、入口に数本生えてる白樺の木を眺めたり触ったりする。白い樹皮と黒い樹皮。剪定されているのかこれが自然の姿なのかわからないが、枝がずいぶんと高いところにある。調べると白樺の木は成長が早いが寿命も短いとのこと。枯れた後は土を肥やすという。天高く細く伸びる白い幹。さっき見た桜の太い幹とは対照的だなと思う。一部だけ紅葉した葉の、あれは欅か。

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 しばらく白樺見てから出る。戸山団地へ。奥野団地に暮らしていた頃が懐かしい。自分にとって結婚は普通の幸せでなく異常なことだとつくづく思うが異常なこともまあまあ好きだからいつかは結婚したい。独身では公営団地に入居できない。

 山へ。映画『八甲田山』の八甲田山。ブナ林は明滅する木漏れ日が美しいが松林は日の光を遮断して鬱蒼としている。山道を登っていくと対向車がライトを点けている。雲海に差し掛かる。賽の河原あたりで降る雨。霧が深い。シャッターが降りて寂れ切った銅像茶屋。後藤伍長の像は見ず、十和田方面への分岐点を下って萱野高原へ。父が「あっちの芝生もいいな」とことわざみたいなこと言いながら芝生でラジコン走らせるも車体に小さな虫がたくさんついてしまう。土産屋そばの、誰かがドリフト走行を練習したと思われるタイヤ痕が残る駐車場に移動する。遠くでバドミントンする夫婦。自分は土産屋で売ってるソフトクリームが気になってちらちら見ていたが、父が遊んでるうちに店じまいしてしまった。午後4時過ぎの高い日差し。f:id:gmkss:20210618222600j:image
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 山を下り、弟の通う大学へ。テニスコートで練習する弟を覗き見る。自分の人生の分岐点は高校1年のときにテニス部を辞めたことにあるかもしれない、と大袈裟なことを考える。

 17時過ぎ帰宅。母と姉が買ってきてくれたミスタードーナツポンデリング食べる。