5月20日金曜日。昼、駅前の広場のベンチに座りパンを食べていたら、散歩していた黒の柴犬が私の前で立ち止まった。飼い主が私のとなりに座り、犬のふくちゃんと3人で昼飯。ふくちゃんに触らせてもらった。犬の額をなぞる。17時過ぎ、勤めを終えて駅前の郵便局へ。ゆうちょの口座に振り込まれていた給料をぜんぶ下ろす。みちのく銀行の口座に移すため。ドトールバリューカードに401円残ってたので新町通りのドトールへ。ブレンドのSとベルギーワッフル。加藤諦三の『自分に気づく心理学』は、小野寺晃彦の話を聞くよりずっとまし、と思い成人式の最中に読んでいた本。「愛は金で買える！」と書かれたTシャツを着た女性が入店してきた。少なくとも、ここドトール青森新町通り店に「愛」という商品は売ってない。仮に愛は金で買えるとして、私はそれにいくら払えるだろうか？ 今、私の手元には、11万6,176円の給料と、224円のコーヒーと、163円のワッフルがある。私は、自らの軽薄さを認めているふりをしながら、他人についてまでも身勝手な審判を下そうとしているのだ。
