月曜日。
「バレンタインデー入籍」の人たちで混雑する戸籍の窓口。自分のとこはひま。アルコール中毒なので手を震わせながら仕事した。
16時20分頃出る。新町通りを東に向かって真っ直ぐ。服部青果店に寄っていちご買うか迷ったけど買わず。道路を挟んだ向こうから帝都不動産の窓ガラスに向かって唾を吐く。うまくいった。ホテル青森の角を折れて国道へ。夕焼け。誰もいない平和公園を歩く。
勤めを終えたHさんと落ち合う。国道のローソンで受動喫煙。橋本のファミマで文藝春秋を立ち読む。三田三郎の『絶望の作法』。旧線路通りの一本山手をしばらく歩く。こないだハッピードラッグの店員に「ここになければないですかねー」と声をかけてまで売ってもらった蒸気でホッとアイマスクをHさんはあんまり気に入ってない様子だったので、コートのポケットから取り出したハイライトを投げつけ「こっちが本当のバレンタインデーのプレゼントだよ！」と吐き捨てる。駅前のライジングのあたりで別れる。3連休、まともに休まず働いたのに散歩に付き合ってもらって申し訳ないと思いつつも謝りたくなかったので謝らなかった。バレンタインデーという言葉を口にしたくもない。誕生日と命日以外要らない。
これまで当たり前だと思っていたことは決して当たり前ではない、と時代に気がつかされるのが嫌すぎる。諸々は当たり前である。
帰宅。『鬼と踊る / 三田三郎』左右社を楽天ブックスで注文した。
