生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

御中

 

 火曜日。煮物の鍋底を焦がした。すごい。

 ハローワークへ。受付と窓口にパン屋の常連が4人おりなんか気まずかった。給付課の人に手当のことを尋ね、その後窓口でアルバイトの紹介状をもらった。

 晴れ晴れとした気持ち。市役所本庁舎そばのばんかむへ。アルバイト先へ送る封筒の宛先を書き損じる。端の席で標準語を話すサラリーマンふたり。「ため息を減らしてもらえませんか? ゼロにする必要は無いんですけど」「申し訳ありません」怖い。少しして彼らが出て行き、ルーティーンズ読むつもりだったけど落ち着かないのでよす。店を出ようとマフラーを巻いている時、青森で暮らせることが幸せに思えた。調子に乗って「コーヒーおいしかったです」と言って出ようとすると「出口そっちじゃないですよ」と言われた。

 市役所前の交差点を海手へ。本町公園の横を通る。名探偵煉の推察では自殺と見せかけて他殺されたソフトクリーム。

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 新町通り。リケン洋食器店のショーケースに飾られたせいろをしばらく見る。シリコンスチーマーを買うべきかせいろを買うべきか、結構本気で悩んでいる。

 古書らせん堂へ。大人の本棚の向こうの三浦さんに手を振る。三浦さんには内田百閒よろしく『波のうねうね』ならぬ『腸のうねうね』を執筆してもらいたい。拷問。らせん堂を訪れる著名な人々から三浦さんがもらい損ねた透明なサインが私には見える。『明るさの神秘 / 宇佐見英治』みすず書房買う。

 ダイソーで長形3号の封筒、ローソンでスティックのり(百均で買えばよかった)、84円切手買う。

 17時過ぎアウガの前でHさんと落ち合う。いい音楽を見つけた、と。しゃらくさいコーヒー屋へ入ろうとすると正面からいかつい男性が歩いてきたので引き返す。ブルーノートへ続く階段を見上げとく。幸畑に「ジャズ気狂い」の店があると聞いたことがある。

 ドトールへ。カフェラテ。「御中」の「御」の字を書き損じる。缶。失敗した封筒にHさんが字を書き殴る。

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 18時過ぎ出る。履歴書を駅前の郵便局のポストに投函する。Hさんが手を合わせてくれた。跨線橋を渡って千刈へ。小学校のあたり。線路沿いを歩いていると弘前行の電車、青森行の電車が1本ずつ過ぎる。来た道を戻り、跨線橋下の通路の入口で別れる。楽しかった。蛍光灯が眩しい通路でキャッチボールをする人の横を通り過ぎるHさんの背を見送る。

 小学生の頃に歩いていた道。台所の磨りガラスに洗剤や鍋の影が浮き出ているのが好きだ。他人の風呂の匂いも。20時頃帰宅。焦げた煮物はおいしかった。