生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

待ってなんか今日空が青くね

 

 雨。とても寒い。パン屋休み。

 10時頃傘をさして出る。浪館通りのハッピードラッグでチョコボール(ピーナッツ味)買う。斜向かいのローソンで待ち合わせ。すぐそばの建設現場の許可証を眺めているとHさんくる。

 国際芸術センター青森(ACAC)へ。Hさんはこないだ行ったそうだけど連れてきてもらった。ありがたい。北条知子 個展『掘りだされた震え』おもしろかった。現存する世界最古の弦楽器といわれる縄文琴。木の板みたいなのに紐みたいな弦を張った琴(これで音が鳴るのか?とは思う)の音、水の音、土器などの反響音。音が複数鳴っているが、どれが縄文琴の音なのかわからない。縄文琴を覆う箱のような台座に腰掛けると振動が伝わってくる。Hさんが「暴走族の気持ち、ちょっとわかりますよね」と言う。いや、わからないです、と答えたがしばらく聞いていると「ちょっとわかりますね」という気持ちになり、Hさんにそう伝えた。

 内田聖良 個展『バーチャル供養講』。VRゴーグルを装着する。なんか楽しそうだったが、渡されたコントローラーから発されるビームの出の悪さに気を取られ、展示の趣旨が掴めないまま終わってしまった。VRザコのネリ。悔しい。

 村上美樹 『光が痕跡となって、山にとまる』は、吐き捨てられたガムと据え付けられた粘土に何をどう感じたらいいのかわからず。

 出ると小雨。気持ちいい。薄く湛えられた水に雨粒が落ちて波紋を作っていた。創作棟・宿泊棟の下、土に埋まっている家など見ながら散歩。Hさんが大学生の頃、大学の敷地内で焚火をして消防法に引っ掛かり怒られた話。

 出る。学食のカレーのおいしさを訝るHさん。さらに山を登って萱野高原を目指す。雲谷を走っていると雪が降ってきた。初雪うれしい。小学校時代のスキー場の思い出。山を登るためのロープとゴム手袋。岩木山展望所に車を停めて降りる。

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 萱野高原。そば屋もおでん屋も公衆トイレも冬季閉鎖。雪害防止のためベニヤ板で囲われていた。

 卵ときくらげの炒め物のことは最近信用し始めたが、カシューナッツの炒め物のことはまだ信用できない、らしい。下山し、妙見のセブンイレブンへ。Hさんが「私にはわかる!」と言って店の脇にある灰皿を見つけた。受動喫煙。たしかに対岸のファミリーマートには灰皿が無い。店の前で若い男性二人がたばこを吸っていた。小袋成彬の『Piercing』を聞きながら奇声を上げるHさん。「待って なんか今日空が青くね?」「きゃー」

 観光通りにある万里園へ。海老チャーハン、五目ラーメン、餃子。とてもおいしい。Macbookをいつ買うべきか。

 チャラチャラした音楽、を聞きながらドン・キホーテへ。物がたくさんあって、あるなあ、と思う。店内のあちこちのテレビでマトリックスBTSの曲かっこいい。3万円のウイスキー。何も買わず、入口から出る。

 イトーヨーカドーへ。祝日のフードコートの賑わいに胸が高鳴る。うれしい。通り過ぎ、2階のくまざわ書店へ。それぞれ見る。短歌研究を立ち読み。終えてHさんを探しているとミュージックマガジンを読んでいた。

 近くにあるTSUTAYAへ。CDコーナーを見たHさん(元・某CD店の人)にどうですかと尋ねると「ハナクソですね」と言っていてよかった。ここは自分がパン屋の前にお世話になっていた場所。勤めていた期間よりも辞めてからのほうが長くなってしまったけれど、書籍チームでいっしょだったNさんに挨拶する。しみじみと喜んでくれてうれしかった。Mさんにも挨拶。身長高くなったね、と言われた。180センチの視界。Mさんは500万円の車を買ったらしい。Nさん、Mさん、(今日はお休みだったので挨拶できなかったけれど)Aさんの3人には本当によくしてもらい、自分もこの人たちのような人間になりたいと今でも思っている。また、と言って別れる。絵本コーナー。出入り口にあるガチャガチャをHさんが回してくれた。FRIEND。うれしい。

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 ケーズデンキへ。パソコンを買うタイミングを掴めずにいるHさん。半導体不足のために全体的に品薄らしいことを店員のおじさんに教えてもらう。流行病はおそろしい。

 県立図書館へ。駐車場のそばにやたら広い庭がありうれしい。ハイタッチ。木を眺めながら庭を1周する。寒い。中に入り、1階のロビーのような場所にあるよいソファーで休憩。2階の展示室を少し見る。寺山修司シチズン時計の広報誌か何かに寄せた『セールスマン博物誌 遅刻』という文章の原稿が展示されており、400字程度の短いものだったけれどおもしろかった。1階に降りる。眠気を紛らわすために缶コーヒー買って飲むも、こぼしてマスクにしみがついた。上着のフードを被って10分くらい眠るHさん。

 高速を走り過ぎる明るいバスを見ていいな、と思う。青森県立美術館へ。駐車場で周りの様子をうかがってから車を降りる。水たまりに映るネオンの水色。写真撮ってもらう。うれしい。まったく楽しくなさそうなHさんの写真も撮る。

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 18時からアレコホールの定期演奏会。検温と消毒を済ませ、エレベーターを降りて地下へ。おトイレ白すぎ。シャガール作・バレエ『アレコ』の背景画4枚に囲まれた天井の高い空間で、ピアノ2台による演奏とバリトンの歌唱。オペラとかクラシックとかのピアノと歌を生で聞いたのは初めてだったのだけれど、すごい。何が起きているのかよくわからなかったがとてもすてきだった。そしてバリトン歌手のMCがやたらうまくておもしろい。楽譜をめくる係の人。球技でいうボールボーイみたいなものか、と思いながら見る。カルメンファンタジー、連弾。アレコの青い絵は第1幕『月光のアレコとゼンフィラ』で、馬の絵が描いてあるのは第4幕『サンクトペテルブルクの幻想』だった。途中20分の休憩があり、車に戻ってチョコボール食べる。

 20時15分頃終演。浪館通りのローソンまで送ってもらい別れる。楽しかった。