生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

鳴っているのは僕の足音だけみたいだ

 

 日曜日。

 昼過ぎ、両親と車で出る。1ヶ月ぶりにパン屋へ。エプロンと保険証を返して給与明細と源泉徴収票もらう。食パン2斤と山型の食パン半分買う。

 15時半過ぎ、らせん堂の前で降ろしてもらって両親と別れる。三浦さん。会えてうれしい。食パンわたす。岩手の県立博物館の図録みたいなのを預かった。善蔵さんのこと、ふゆめ堂のことなど話す。俳人・成田千空の色紙を見せてもらった。

大粒の雨降る青田母のくに

 酔ったときに色紙を書くらしい。そういうのはあまりにもいいと思う。

 三浦さんから千空さんの逸話を聞く。千空は中村草田男主宰の「萬緑」に創刊より参加し、草田男を慕い続けた。千空が俳句界で最高の名誉ともいえる蛇笏賞を受賞した際にも「萬緑の成田千空です」と挨拶した、と。決して他人に怒らないので、一緒にいる人がかえって追い詰められるほど。驕ることなく謙虚であり続けた人物であるらしい。

 今月末アスパムで行われる予定だという古書のイベントも延期になりそう。三浦さんが「見て見て」と持ってきたテーブルにかける用の布。ナンデモヤで買ったらしい。「もぐらで呑んだときにはいてたスカートの柄みたいだべ」と言われてうれしかった。緑のタータンチェックみたいなの。

 どうか体お大事に、と奈良さんからの伝言を伝えて出る。今日は帰ったら身を案じて酒を飲むらしい。治ると思う。

 千空の生家であるという、夜店通りにある成田食料品店を覗くも明かりがついていなかった。薄い闇の中にとんがりコーンあっさり塩味が浮かび上がっていた。

 昭和通り。ホロヅキが開いていたので入るか迷ったがよす。ブラックボックスには高校生によるイベント「確原色」のポスターが貼ってあった。村松は元気にしているのだろうか。

 日が長く感じられることのうれしさを感じつつ駅前へ。ラビナをうろうろしているとHさんから連絡あり。4階のさわや書店で落ち合う。1階へ降り、エスカレーター下の椅子に座って話す。求人票。

 17時、9番乗り場からバスに乗る。なぜかそばに座っていたおじさんがシャトルバスの無料券を往復分くれた。ほとんど毎日このバスを利用しているらしい。ありがたい。

 マエダガーラモールへ。やはりモンベルだった。十徳ナイフではなくカーディガンを買ってもらう。ボタンがかわいい。うれしい。

 17時40分発のバスで青森駅前へ戻る。夜飯。日曜なのでやってない店が多い。バスで通ったときに開いていた禄へ。客はほかに誰もおらず。発泡酒、ジンジャーハイ、梅酒水割り2杯、温かいお茶。焼き鳥、刺し盛り、きゅうり、ほっけの塩焼き、オムレツ。不良少年とキリスト、教祖の文学。昔の写真。自分で吸って吐いてる煙を嫌がるHさん。

 2時間くらいして出る。雨が降っていたのでセブンイレブンで傘を買う。国道うるさい。あすなろ橋。自分はここの橋が好き。自分の傘から垂れた雨でHさんの左肩が濡れる。申し訳ない。スロープを降りて西口の方へ出る。鉄塔。篠田の方にやたら明るい建物があり近づく。何かしらの団体の青森支部、だったのでそっとその場を離れる。

 古川跨線橋の下を通って千刈のほうへ出る。蛍光灯が眩しくて目が痛い。線路沿いを散歩していた柴犬とおばあちゃん。元気な柴犬が足に絡み付いてくる。踏切を待つ間にじゃれ合う。かわいい。回送列車が行く。7月、気が狂って鯵ヶ沢行の電車に飛び乗っていたらHさんには会えなかった。浪館通りへ出、家のそばまで送ってもらって別れる。楽しかった。

 22時前帰宅。もらったカーディガンを着て鏡を見てみたら赤ちゃんみたいだった。酔ってピースしている写真を撮りHさんに送る。