わたしといふのは、じつに絶望しやすい生き物だと、つくづく思ふ。
たとへば、昼時。べんとばこの蓋を開ければ、うれしさふつふつとこみ上げてくる。しかし。箸を忘れてきた、気がついた途端、こころはたちまち、腐つた花だ。
アー、なんと、惨めなのか!
蓋をそつと閉ぢ、また瞳を閉ぢ、さらにはこころの窓をも閉ぢ。箸を置きたし。けれども置く箸がなし。つまるところ、絶望。
しかしわたしとて、人間。それは、叡智と努力の結晶。クヨクヨするのはもう飽きた。人間ならば、成長せねば。さあ、絶望を回避する、新たなる道を、切り拓こうではないか!
〜箸を忘れてもなんとかなる!おかずベスト3〜
1位 「ミニトマト」
理由 箸があっても箸を使わない場合が多い
欠点 おかずとは言い難い
2位 「たまごやき」
理由 ちょっと手が汚れるけどアリ
欠点 見当たらない 味付けが難しい
3位 「ミートボール」
理由 ボールは掴みやすい
欠点 手が汚れる
再協議の結果、「串に刺したミートボール」が1位ということになりました
・「なめたけ」や「刻みオクラ」の日に箸を忘れないようにしましょう 救いようがありません
・「きんぴらごぼう」が箸の役割を果たす可能性があるため、ごぼうは長めに切るようにしましょう 柔らかく調理するのは甘えです
精進。