わたしといふのは、じつに絶望しやすい生き物だと、つくづく思ふ。 たとへば、昼時。べんとばこの蓋を開ければ、うれしさふつふつとこみ上げてくる。しかし。箸を忘れてきた、気がついた途端、こころはたちまち、腐つた花だ。 アー、なんと、惨めなのか! 蓋…
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