生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

花散らしの霰が降って

 

 くもりという天気があるのを忘れていた。今日のは多分くもり。いや晴れか?パン屋。記憶なし。夕方あられ降る。花散らしの霰が降ってー、と歌いたくなる。歌わない。

 濡れて帰宅。アパートに荷物運ぶつもりだったが天気悪いのでよす。母から餞別として丸大豆せんべいもう1袋もらった。ありがたく頂戴する。

 20時から『青天を衝け』第11話。横浜焼き討ちの前夜。尾高惇忠とか渋沢栄一とかの賢い人間ですらこうも感情的になってしまうものなのか。それほどまでに国を憂う気持ちは現代にも通じるものがあるのかもしれないけれど、比較にならないほど現代のそれは質が低いだろう。炎上の軽薄さ。見終え、ふたつ並べた椅子の上に横になってそのまま寝てしまう。宮本さんとの電話の約束をすっぽかしてしまい申し訳ない。

棋士の昼食

 

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 晴れ。パン屋。イチョウの木から葉が出てきた。

 20時頃帰宅。弟が藤井聡太の声を真似て昼食を発表するのが面白い。今日は「わかめの味噌汁付きハンバーグカレー(250円)をいただきました、藤井聡太です」とのことだった。

 20時半過ぎ、アパートに荷物運ぶのを父と弟に手伝ってもらう。とりあえず本と衣類は運び終えた。母が餞別として丸大豆せんべい1袋くれた。

1/3の純情な感情

 

 晴れ。神木隆之介からグミひと粒もらう夢見て寝坊。パン屋。

 帰宅。居間のテレビでYouTube見ていると、三幸製菓の丸大豆せんべいのCMが流れる。5秒ほど再生すればあとは飛ばすことができるのだが家族そろって最後まで食い入るように見る。丸大豆せんべい旨口醤油味に後光が差している様子には自分の脳内が映像化されているようで驚いた。ただ、「大豆に栄養盛りだくさん」「良い 良い 醤油が良い」などのコピーが打たれているが、実際そんな理屈で丸大豆せんべいの良さを感じてなどいない。三幸製菓はもっと観念的な次元でうまさと衝撃を世人に与えているのだから、学校を舞台にしたような説明じみたCMではなく、宇宙空間にたたずむ丸大豆せんべい旨口醤油味を15秒間映していればよい。また丸大豆せんべいは体に良いことを売りにしているようだが、健康に良いから好んで毎日食べているわけではないのだ。たとえば丸大豆せんべいに喫煙、飲酒以上の死亡リスクを高める恐れがあったとしても自分は丸大豆せんべいを食べ続けるだろう。どうすればこの思いが丸大豆せんべいに伝わるのだろうか。CM見て食べたくなったので父と1枚ずつ食べる。喝采やまず。

 

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何も無い

 

 晴れ。パン屋。この頃家から持ってきた弁当の他にパン買って食べているのをやめたい。体重が増えたのは冬の寒さに耐えるためだとか都合のいいことを思っていたが桜が散り始めても体重は変わらない。パン屋終え、何も無いアパートに寄ってみる。何も無い状態がある、とは思うのはかえってつまらない気がするので何も無いな、と思う。実際、何も無いわけではない。冷蔵庫や電子レンジや洗濯機はある。何を置いたら自分の中で何も無い状態から脱することができるのか。

 実家へ帰宅。夕飯後に丸大豆せんべいを3枚食べてしまった。

弘前さくらまつり

 

 晴れ。風強い。パン屋休み。

 姉と弘前公園へ。昨年の8月末に『いつまでも生きていたい日記』の宮本さんと来て以来。弘前さくらまつり。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止、今年も祭りを前に県内の感染状況が悪化し開催が危ぶまれたが、反対の声を押し切り半ば強引に開催する形となった。陽光の当たる外堀の水の色。快なり。

 新型コロナウイルス感染予防策として、入園前の体温測定、手指の消毒、来園者を把握するため名前と連絡先の記入、また園内は原則左側通行、西濠など一部箇所では一方通行、食べ歩きの禁止などの策が取られていた。西濠を歩いていると、マスクの上にフェイスシールドを着用した女性が早足で通り過ぎ、「全然楽しくない…」とつぶやいていた。「ソーシャルディスタンスを守りましょう」と書かれたビブスを身につけた監視員の男性がボランティアの人たちと距離を取らずに談笑する光景。追手門の付近で、警察や祭りの関係者らに取り囲まれ険しい表情で受け答えするハンドパン奏者。

 弘前さくらまつりの名物、性別のわからないしゃがれ声で客引きするお化け屋敷から、スピッツの『冷たい頬』をアッパーな感じにアレンジした変なのが流れていた。

 

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あたらしい家の古い鍵

 

 晴れ。パン屋休み。8時半頃自転車で家を出る。昨夜20時過ぎ「直前の確認で申し訳ありませんが、明日の時間と集合場所を教えていただけないでしょうか」とメールあり。こんな遅くまで仕事してるのかと思いながらも容赦なく「明日朝9時現地集合でお願いしておりました」と返信。事前に伝えていたこととはいえ、なんか申し訳ない。9時頃アパートの前で眠そうな不動産屋の人と合流。部屋の鍵をもらう。

 いったん家に戻り洗濯。すっかり忘れていたガスの契約。ガス会社に電話して来週開栓に立ち合うことにする。叔母に1時間ほど遅くなる旨伝えて了解を得、11時半頃再び自転車で出る。

 少し時間あるので誠信堂書店へ。日本文学全集徳田秋声集と『芋たこ長電話/田辺聖子』文春文庫買う。150円。机の上の薄焼ビスケット気になる。

 アパートには駐輪場が無いのでとりあえず2階の自室に担いで持っていくことにしたが、階段が急勾配であることと自転車のタイヤがでかいことが災いして苦痛。なんとか持ってきたが狭い玄関の壁を擦り大きな音を立ててしまった。隣は空き部屋だと思っていたのだが、隣の部屋の玄関のドアが開く音。特に声をかけられるということもなかったが。

 12時頃叔母が来る。イートファンのパンとビージーコーヒーのコーヒーとカフェラテ持ってきてくれた。テーブルとかないので、いちおう水拭きした床に座り、エコバッグの上にパン広げて食べる。ベーコンエピ、クロックムッシュ、クイニーアマン、クリームコロネ、フレンチトースト。おいしい。今自分がパン屋で働くようになったのはパン好きの叔母の影響。皿好きでもある叔母は昨年の今頃、10万円もらったときに8千円の皿を買ったらしい。皿とパンの写真を見せてもらう。山崎春のパン祭りで白い皿を4枚もらって喜んでいる母とは姉妹でありながら大違い。皿格差。

 14時頃業者さん来る。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジを搬入、設置してもらう。一気に家らしくなった。

 予定より早く終わったのでアパートを出、叔母と自転車で堤川沿いへ。桜を見に行く。花は強い海風に耐えながら揺れている。石森橋のあたりで折り返し、国道へ向かって走ると遠くに見える山がうつくしく、とても気持ちがいい。松原にある名もなき公園(寂れているが自分は好き)を通り抜け、生協あじさい館の敷地内にある和田コーヒーでコーヒー飲もうかと思ったがやっておらず。その隣にあるうまい餅屋もやってない。たい焼き屋はやってたので桜あんのたい焼きひとつ買い、国道堤町の交差点で叔母と別れる。

 シネマディクトへ。岨手由貴子監督『あのこは貴族』。16時10分からの回はレイトショーで1200円。よかった。登場人物が聡明な人ばかりだったので見ていられたが。

 18時半過ぎ実家へ。島らっきょうとアジの天ぷら。部屋片付ける。

桜川

 

 晴れ。パン屋。18時半頃終え、外に出るとまだ明るさが残っていた。堤川を越える。桜川の桜並木へ。新型コロナウイルスの影響か、街灯がほとんど点いておらず、信号機の明かりを頼りに花を見上げる。桜並木が途切れるまで自転車を走らせる。800メートルくらい。夜桜のよさがわからないのでわかりたくて見に来たが、やはりわからない。生協さくら館の裏を通り、筒井中学校の継ぎ接ぎのされた防球ネット越しに月を見、青森高校のわきへ出る。離れてからもう10年以上経つ市営団地の裏。かつて自分たちが住んでいたA棟2階の部屋の電気が点いていないことを確認し、通り過ぎる。その団地のすぐそばには親戚の豪邸が建っている。

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