生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

なんてったってビスコ

 

 金曜日。

 『忍ぶ川 / 三浦哲郎』読み終えた。よかった、とだけ書くのはやるせない気もするが、立原道造の「よいものを読んだ後、何も書くな、何も言うな。お前は、その美しい恍惚を、お前の汚れた言葉で汚す恥知らずを敢えてするな……」という言葉に倣って私は何も書かないし言わない。という言い訳。

 母親とスーパーふじわらへ。だいたい広告の品ばかりカゴに入れたが、里芋だけは国産の高いやつを買った。

 14時過ぎ出る。のらくろのある路地に子にゃんこ3匹。触りたかったのだが怖がらせてしまった。アスパム3階のハローワークへ。雇用保険のことは浦町のハローワークへ行かなければ教えてもらえないとのこと。月曜にそちらへ行くことにした。エレベーターで1階に降りるとき、灯台と海が見えた。ずっと、というものがあればいいなと思った。すぐ着く。

 古書らせん堂へ。三浦さんに会えてうれしい。ミロコマチコさんが来店した、と。ビスコという仮面を被った乳酸菌を4種類わたす。「なんてったってビスコだよ」。新刊の棚から『葛原妙子歌集 / 川野里子 編』書肆侃侃房買う。「検査したけどなんともなかったわい祝い」の約束、就職記念じゃなくて祈念。

 成田本店へ。『ルーティーンズ / 長嶋有講談社を図書カードで買う。残り171円。表紙が緑色だから気になっていた。

 16時過ぎパサージュ広場。ドトールのそばに組んである足場の鉄パイプの上に立ち、壁(「たのしむことだ!」と書かれた緑色のテープがずっと貼ってある)に寄りかかって葛原妙子歌集の栞を読む。平岡直子による文の結びがかっこよかった。

 勤めを終えたHさんと落ち合う。うれしい。東の空が淡いピンク色。アスパムの裏を歩く。松の木の葉を頭に突き刺しながら、誰かの足跡を追って東家まで。冷たい潮風が吹きつける冬はさすがにここで飲めそうにない。

 駅のそばにある静かな喫茶店はだいたい17時で閉店することを知った。しぶしぶドトールへ。抹茶ラテ、カフェオレ。スノーモービル、お年寄りの家の雪かき、求人票、面積の大きい都道府県。

 18時頃出る。古川跨線橋。取るに足らない話。送ってもらって18時半頃別れる。楽しかった。

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 これは2018年頃に撮った写真。今は文字がかすれている。