生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

例えばカーテンを束ねるとか

 

 12月13日火曜日。休日。

 昨晩はシャワーを浴びずに眠ってしまった。「クロックムッシュ 作り方」と検索したまま居間の机に伏して。17、18歳の頃、授業中は眠ってばかりだった。受験なんて関係が無かったから。目が覚めるとそばに置いていたiPhoneからNujabesの『Music is Mine』が流れていた。笑顔のすてきなお姉さん。いつまでも友達だよ。花を贈るという行為を、その花が枯れたあとにも私たちは生きていくのだという約束に感じる、ときがある。重いですね、と青森県立美術館の演劇部の面接で言われた。自分が書いた原稿用紙を読んだ職員に。あんまり軽いよりいいと思いますけどね、とその時からずっと思ってる、今日まで。台所の蛍光灯の明かりが好きで、自分を虫のようだと思うときの、自分という人間のいやらしさ。

 資源ごみの日。越してきてから空けた四合瓶3本と45ℓの袋いっぱいの空き缶と数本のペットボトル。8時過ぎ、およそ車輪のついた乗り物を操っているとは思えない角ばった運転でほしさんを職場まで送り届けたあとアパートへ戻った。YouTubeで公開されている「JAFが教える 車庫入れのコツ」という動画が今の私の脳の2割を占めている。人は他人の生活を好む。小説を〈世界〉の擬似体験だと思えたことが無い。実地的なところ。天気雨がきれいだと人に教えたあと直ちに自分は自分のそういう態度を改めたいのに、と思ったんだった。雪が解けて、アパートの裏の木のそばに落ちているバスケットボールがふたたび表出してきた。片付いた部屋でこうして日記を書いていられるのは生活を共にする人のおかげで、生活においてまるで役に立たない私の思考と、まだ鉢に植え替えてもいないオリーブの木が気まぐれな日差しに晒されたり翳ったりしていて、佐川急便が大人にとってのサンタクロースで。