生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

言葉が言えないから理解できないなんて思わないで

 

 12月8日木曜日。

 読みかけの本の続きを忘れて。23時、ほしさんがシャワーを浴びている間に居間のテーブルでパソコンを開いてこれを書いてる。寒いからかパソコンがなかなか立ち上がらなかった。

 勤め。出張で身体障がい者の支援施設へ行った。身体障がい者手帳1級の人たち。立つことができないので地面を這うようにして移動したり、手足を持ち上げられて引きずられるようにして運ばれたり。休憩してください、と言ってコップに注いでもらったポカリスエット。施設で作っている会報みたいなのをもらった。「障害」の言葉はすべて「障がい」と表記されていた。「障がい者の言っていることを、少しでも理解して欲しい。」「言葉が言えないから理解できないなんて思わないで、どんどん声がけしてね。見た目で判断すればダメだよ。」

 帰りの車で、同行した職員の人が「天使みたいな人たちだったね」と言った。「やまゆり園の事件とかあったけどさ、今日行った施設の人たちはみんな明るかったな」障がいを持つ人もその母親も。ずっと子供のままで大人になった人たちみたいだ、と。でも、そんなに単純なことじゃないんだろうな。ふさえさんが歌った『大人になったら』。明るい人でいたいと願うなら、影をそばに連れて歩く覚悟が必要なんだと思う。でもそれは孤独な作業でいい。誰もいない道。カブセンターの第二駐車場のいちばん端にしか車を停められなくても生きていていいと思った。壊れそうなくらいの笑顔。