11月11日金曜日。
今朝の東奥日報の文化面。新刊案内にくどうれいんの『虎のたましい人魚の涙』があった。
勤め。窓口にやってきた客が市民図書館のバーコードのついた大佛次郎の『帰郷』を手にしていた。
18時頃終える。自転車で国道を東へ。空の低いところに月が大きく見える。濃くて鈍い光を放っていた。自分は鋭さと速さを混同している、と思った。月は銀色のがかっこいいと思う。街灯が月よりも高いところにあるような気がした。
岡造道の歩道橋を南へ折れて暗い通りを真っ直ぐ。今月開店したブックカフェ&バー「ボヘミ庵」。
古本と新刊本の店。深沢七郎の『人間滅亡的人生案内』が河出文庫と河出書房新社の単行本あわせて3冊あったので在庫数を調整するか……と1冊買う。『世界を肯定する哲学 / 保坂和志』(ちくま新書)、『本の読み方 / 平野啓一郎』(PHP文庫)、『街場の読書論 / 内田樹』(太田出版)、『夢の迷子たち / 詩 井坂洋子 画 やまだ紫』(翔泳社)買う。土岐麻子の『PINK』。店主の太田さん。会えてうれしい。本物。浦町小学校で年に一度発行される全校生徒による詩集『どん山』。自分はこれを毎年比喩でなく破れるまで読んでいた。照明を落としてミラーボールを回してもらう。23時までの営業。ここで飲んだあとは匍匐前進で家まで帰ろうと思った。店を出ると月が高いところにあった。
国道を西へ。堤町1丁目の交差点を南へ折れる。探夢路のある通り。コーポ白樺の前を通ると部屋に明かりはついておらず。
平和公園のそばを通り抜けてスコールへ。久しぶりに来れてうれしい。いずれも五所川原産の立派な長ねぎ4本入150円、洗いごぼう4本入200円で買う。橋本公園のブランコ。
ねぎとごぼうがとび出てるリュック。3年間勤めていたパン屋の帰り道。
20時半頃帰宅。ごま油とにんにくを弱火でじっくり炒めて香りを出したあと、にんにくが焦げないよう一度取り出し、強火でカット野菜を炒めようとしたら手が滑ってビニール袋ごと炒めた。香り高い油が全て袋に付着しビニールは溶けた。グリーンラベルおいしい。三浦さんから「ボヘミ庵の前で自転車見ました」という旨のメールが届いた。