生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

最後に眠ったのはいつ

 

 10月19日水曜日。

 曇り。リンゴ・スターへのあこがれ。8時頃自転車で出る。途中で激しく雨が降る。着ていたフリースが濡れて重い。20歳の頃にリサイクルショップで買ったやつ。かっこ悪くて仕方がないが似合っているので未だに着ているしこれからも着ると思う。

 食事をしながら本を読む女性。200ページくらいある単行本の終盤。市民図書館の7階へ。新着本の棚から『ポール・ヴァレリーの遺言 わたしたちはどんな時代を生きているのか? / 保苅瑞穂』集英社借りる。『プルースト・印象と隠喩』の著者であることを思い出した瞬間の、脈絡のなさが心地よかった。

 外へ出る。冷えた空気の匂い。人恋しさはいつも季節の一歩後をついてくる、みたいなことを思いついたけれど自分なんていつもみじめに寂しがってるじゃないか、と思い直して信号を無視した。人並みの欲望を抱えてる、と三軒茶屋松屋で牛飯を食いながら話した人の言葉の意味が今さらになって理解できた。絶望癖なんてさっさと捨てたほうがいい。

 17時頃帰宅。『ポール・ヴァレリーの遺言』第4章「機械文明のなかの人間」を読む。自分が一国の文化の衰退を食い止めようなんて気概を持って本を読んでるわけがないけど。下品で単純な本を書くことだけはしたくないと思う。UCCの「職人の珈琲」というドリップコーヒーがおいしい。