生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

限りなき登攀こそ火の行為!

 

 9月9日金曜日。

 仕事。新しく入ってきた吹越さん。「吹越烏帽子岳の吹越さんですね!」と言ったら「わかりません」と言われた。話せてうれしかった。

 16時過ぎ終えて出る。成田本店しんまち店へ。2階で雲谷の地形図を買う。本当は田代平のが欲しかったのだけど売り切れたのか置いてなかった。

 古書らせん堂へ。外の棚から『プルースト・印象と隠喩 / 保苅瑞穂』筑摩書房を手に取って中へ。日本文学の棚に江戸川乱歩全集の『屋根裏の散歩者』が。ヤマザキ製パン横浜第一工場秋葉寮の同じ部屋で過ごしたみのりちゃんがベッド上の戸棚に全巻揃いで隠していたことを思い出す。串田孫一の全4巻ある『哲学散歩』。そのうち読みたい。そばにあった黒いカバーの田中清光詩集『山岳韻律』の帯。〈限りなき登攀こそ火の行為!〉店を出、なんとなく後ろを振り向く。見慣れた店の看板の色をとても好きだと思った。

 17時頃帰宅。水の中を泳いでみたいと生まれて初めて思った。

 さっき買った本からプルーストの引用。「一時間はただの一時間というだけではない。それは香りや音や計画や気候がいっぱい詰まっている壺である。」