生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

カップ麺を食べる

 

 9月8日木曜日。

 休み。6時頃目が覚めた。YouTubeで「シガーロス ライブ」と検索すると1番目に表示される動画。山と、抱き合う人間たちと。

 1週間ほど散らかしたままにしていた部屋を片す。掃除、洗濯など。

 12時過ぎ歩いて出る。浪館通りのローソンへ。ほしさん。カップ麺を食べる、という楽しい催しのために来てもらった。自分はどん兵衛カップそば、ほしさんは醤油ラーメンと鶏五目おにぎり。すだち、ほりにしのからあげクンも買ってもらった。

 部屋へ。カップ麺はおいしい。YouTubeでトリプルファイヤー吉田の同居人オーディション、ロバート・キャンベルの江戸時代の本を見ながら料理する動画。酔人に芸術はない、というのは李白を指した萩原朔太郎の言葉だが、趣は芸術たりうるか。飢饉を乗り越えるための指南書。えーえんとくちから。春楡、が読めなくて検索した。はるにれ。壁に貼ってる八甲田の地形図を立ったまま見、岩の地図記号を探した。餃子みたいになってる岩崖の地図記号、雨裂の地図記号は、!!!(!!! と書いてチック・チック・チックと読むアメリカのバンドがいると教えてもらった)。冷水沢には「ひやっこ」とルビがふってある。本読んだり音楽聴いたりして過ごす。腹式呼吸

 15時頃出、モンベルへ。ほしさんのお気に召す靴は見当たらず。山行のための大きなリュック。野筆と野点(のだて)。ストックは値段が高いので、現地で手頃な木の枝を拾って「neri-bell」と彫ることにした。

 スポーツデポへ。特に目ぼしいものなく。

 ユニクロへ。坊主頭で細身の外国人のモデルに釘付けになるほしさん。痩せて坊主になる、と言った。坊主にしたら似合うと思う。自分も痩せてドレッドヘアとかにしたらいいんだろうか。「お父さんの黄色」のTシャツを青色の短パンと合わせて「かわいい」と連呼していた。よかった。

 17時頃家まで送ってもらって別れる。ずっと笑って楽しかった。

 21時過ぎ自転車でハッピードラッグへ。本当に、魚の鱗のような雲。月が霞んで弱い光を散らしていた。ハンドルを握るために伸ばした自分の両腕の、肌の表面には硬い水滴のようなものが浮かび上がった。ヨーグルト、バナナ、ささみ肉、整腸剤など買う。来た道を戻るだけの帰路、ふと高校生の頃を思い出し「地獄みてえだ……」と自分の口から言葉が漏れ出た。直後、ださい漫画みたいだと思った。カーブミラーに自分の姿が映っていたが見ないようにした。見ることができなかったのかもしれない。

 帰宅。2年前、三沢で、やまびこさんとはじめてお会いした日に、やまびこさんが話した言葉を思い出していた。自分も、詩とは形式のことではなく、「記録」という行為に帯びてくるものだと思う。今を生きているから出会うことのできた、私の愛する人間たちの手を、私はあと何度握ることができるだろう? なんてつまらない問いだろう。私は書き残したい。やはりいつでも今だ。なるべく溢さないように、かぎりある手のひらの大きさで、私は書き残す。