生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

カシオペアの間

 

 晴れ。りんご半分。自転車で出ると木浪学園のとこの踏切に引っかかる。八戸方面からやってきた寝台特急カシオペア。のろいし長いので早くしてくれーと思いながら待ってると「貨物列車かと思うくらい長いですね!」と後ろからきたおばさんに話しかけられる。見ると、しょっちゅう見かけるママチャリのおばさんだった。浪館通りから平和公園通りまでの長い道のりを共にするのでよく覚えている。いつも荷台にみかん箱をくくりつけており、晴れてても青い雨ガッパみたいなのを着ている。そして何より着目すべきはその速さである。自分はカッコつけてロードバイクみたいなのに乗って通勤しているがこのママチャリには敵わない。さらにこのおばさんによる凹凸の激しい道のコース取りなどは非常に参考になるので真似をさせていただいていた。そんな師と仰ぐべき人物と初めて対話するに至ったのである。カシオペアが行き過ぎる長い時間を自分とおばさんは語り合った……。

 おばさんを振り切ってパン屋。

 19時半頃終える。夜飯食べる自分の目の前で爪を切る弟。母がそれを叱るが自分はそこまで気にならず、むしろ母が大きい声を出してることのほうがつらい。弟が「おれの爪の垢、煎じちゃいなよ」と言う。悪くないだろう。