生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

音割れ

 

 終日雨の予報だったが昼過ぎにすこし降ったくらい。パン屋。とても忙しかった。

 19時半頃終えて出る。シャッターの降りたさくら野百貨店の前をスケートボードで走り去る10代後半くらいの男性2人。ベンチに「P」と黄色い糸で刺繍された紺色のキャップが置いたままにされてあった。

 20時頃青森駅前のガストへ。中学からの友人Aと会う。Aは国家公務員試験に合格し昨年末から市外で働いてるので会うのは久しぶり。ガストに来るのもべつに控えてたわけじゃないが半年ぶりくらい。テーブルには飛沫防止のためのアクリル板が設置されていた。Aの母からという誕生日プレゼントもらう。毛糸でできたヘビみたいなのの指人形。これを選んだ真意がまるでわからないが、先端部分には綿のようなものが詰まっており指にはめとくと落ち着く。ドリンクバーと海鮮あんかけかた焼きそば。具材の白菜が苦くて吐き出したいほどだったが我慢して飲み下す。残りの白菜には手をつけず皿の端に寄せとく。Aは相変わらずドクターペッパーばかり飲んでいたが自分はもうそれを好む年頃を過ぎて専ら国産六条大麦茶。天井のスピーカーから流れる音楽がひどく音割れしており2人して笑う。生きていてこその音割れ。Aからの話が深刻さを増してきた頃、スマホの画像フォルダから過去に各地で撮影した自分の顔はめパネル集を見せる。笑ってくれてよかった。自分だってこんな道化でありとあらゆることから目を逸らしてるわけじゃないけれども。ふと時計を見ると23時を過ぎていた。慌てて店を出ると道路が濡れている。自転車押してAと並んで歩く。古川跨線橋の下の、スナックのある路地に入ると雨が強くなる。Aは傘を差し自分は着ていたパーカーのフードを被る。20分くらいほとんど会話せず歩き、いつものようにさっぱりと別れる。