生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

 

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 晴れ。とても気持ちがいい。パン屋休み。久しぶりにコーヒー淹れ、パン焼いて食べる。『スッキリ』で水卜麻美アナがリンゴ・スターにインタビューしたのを見て泣く。リンゴ・スターですらまったく気取ってないのに、いつもかっこつけてる自分なんなんだと思ってさらに泣く。

 かばん持たずポケットに千円札を一枚だけ入れて出ようとすると弟に「パチンコ屋にいく人みたい」と言われる。財布入れたかばん持って出る。近所の巨大な犬(こわい)が暴れてる音が聞こえたので忘れ物取りに帰るふりしていったん引き返す。また出る。

 散歩ひさしぶり。去年の今頃はカメラ持って写真撮りながら歩いてたが、現像にかかる金が惜しいので今年は片手に眼球を握りしめながら歩く。現在の場所に移転する前のらせん堂跡を見、住宅の並ぶ狭い道を選んで行く。中央大橋越えると突如煙突のある建物が現れたので近づくと羊羹、甘納豆、生姜糖など売ってる押野商店という店だった。いつからこの建物で営業しているのか検索で調べてもわからなかったが、以前見た工藤正市の写真、昭和30年頃の風景にあってもおかしくない感じ。

 だいぶ雪解けのすすんだ平和公園の中突っ切って棟方志功記念館へ。春の展示『AOMORI NO KO』。清掃の方が「だいぶ雪なくなりましたね」と言い、ほうき持って落ち葉片付ける。庭園の池はまだ凍っていた。我が愛するおしりのブロンズ像は高田博厚という人の「海」という作品だった。尻でなく海か。これまで尻ばかり見ていたが、浅瀬に前傾姿勢で立ち、おそらく沖の方向に目を細めている。足首は水に浸っている。スコさんと同じように白樺の面々と親交が深く、ルオーとかシニャックとか西洋の画家とも交流があったよう。今後よく見るようにしたい。550円払って展示室へ。陶器の平たい大皿。浅虫の海を描いた絵の右上に「ムナシコ」の署名。『写真 棟方志功』という本の一部。合浦公園でチリンチリンアイス食べてるスコさんの写真。合浦公園を詠んだ歌、「合浦浜 松原添えの 砂丘に ふるさとの花 玫瑰の花」。アイヌ民話を題材とした巨大な壁画『花矢の柵』はじめて目の当たりにして深〜く感じ入る。スコさんに負けぬよう煉も青森から四方へと矢を放ちたい。

 見終え、今度住むアパートがこのあたりなのでなんとなく見に行く。窓の位置しっかり確認してなかったが、今日確かめたら日当たり最悪だった。アパートの1階はラーメン屋。引越しの前に挨拶しようと入る。メニューに写真が載ってないがとりあえず店の名を冠したラーメンを注文。春のセンバツ高校野球見ながら食べる。大阪桐蔭対奈良の智弁学院。おじさんが食べてたチャーハン美味しそう。お客さん多くて挨拶できなかった。ポケットに入れてた千円札わたしておつり100円もらう。

 ちょっと歩いて誠信堂書店へ。筑摩書房現代日本文学大系武者小路実篤集100円。前に志賀直哉集を買った時は「これは、安いよ」と言われたが今日は言われなかった。机の上にあった食べかけの「薄焼きビスケット」気になる。

 国道を海側へわたり本町のほう歩く。駐車場にニャン3匹。場所いまだにきちんと把握してないが勘で善知鳥神社へ。スコさんが幼少期に遊んでいた場所。お参りし心が精算される。神社はいい。自分の家の近くにある久須志神社の立派な木立が「青い森」の由来ではないか、と菅江真澄は書いたという。

 新町通りへ出てらせん堂へ。三浦さんにさっき記念館で見た『写真 棟方志功』の話をし、店にあったので実物見せてもらう。写真を指差し2人して「おー」とか言いながら。手持ち少ないので取っといてもらう。申し訳ない。今あんまり見すぎるとよくないので早々にページめくるのよす。

 帰宅。武者小路実篤集の巻末読んでたら友達の名を延々と挙げておりやかましいわ!と叫んで閉じる。武者小路実篤は何も悪くない。むなしいので版画やる。おしりに裏彩色をほどこす。青を入れたら痣のようになり超かなしい。