生きてるだけで、ワーイ

鳴門煉煉(naruto_nerineri)の日記

サクラマス、海

 

 晴れ、一時激しく雨降る。体操、洗濯してから、鍋に作り置いてる野菜スープを冷蔵庫から出し器によそって食べる。昨日売れ残ったパンが店にあるので弁当を用意せずに済んで助かる。朝2回うんこする。これはめずらしい。

 パン屋。Amazonから小包が届いたと思ったら店長が箱を開けて「あげる」と。虫用のスプレーもらった。ただ「見えるところで死ぬタイプ」とありなんとも。冷蔵庫や洗濯機、食器棚などの隙間にスプレーすると虫がそこから追い出され力尽きて死ぬらしい。そうまでする必要があるのかと今は思う。

 伯母から連絡あり、パン屋終わりにアパートの前まで来てもらう。ご飯とサクラマス(鮭みたいなやつ)のフライとユニバースで30%引きになってた鉄火巻きとお菓子くれた。5分ほど立ち話する。さっぱりした。

 19時55分帰宅。急いでテレビつけて『ダーウィンが来た!』の終わりにやってるアニメ見る。なんとなくずっと谷口菜津子の絵だと思ってたらちがった。まずりん、という漫画家らしい。

 伯母からもらったフライと鉄火巻き食べながら『青天を衝け』第13話見る。栄一と喜作が京へ。次週いよいよ栄一と徳川慶喜接触しそうで楽しみ。そのままNHKつけとく。クラシック特集。自分が2枚だけ持ってるレコードのうちの1枚、ドビュッシー交響曲『海』のオーケストラ演奏。

 22時半から28歳最後の宮本さんと電話。カーネーション、噴水。0時過ぎて29歳のお祝いをする。

 母の日だが自分は母に何もしていない。うちの母には花よりパンのほうがいいだろうな、とは思う。電気カバーの内側で卵を生んだ虫が死に乾いてきた。死んだ母親を食って子は生きている。情があればここまで繁殖することはできないだろう。こんな光景を見ても人間だけが気高い生物だとはどうしても思えないが。

空の飛び方

 

 朝方雨、晴れ。こないだの水曜に宮本さんと電話で話していたとき、電気カバーの内側にいるでかい虫が尻を振っていたのでまさかなーとは思っていたがまさかだった。卵を生んだらしい。電気カバーの内側を小さい虫が1匹飛んでいる。壁際に寄せて積み、いちおう片付けた感じにしてあるCDの中からスピッツの『空の飛び方』かける。『不死身のビーナス』好き。体操。冷蔵庫にあるブロッコリー、卵、冷凍してあるきのこを適当に炒めてタッパーに入れる。床掃除してから出る。

 パン屋。忙しくて休憩30分しかとれず、管理会社に電話しようと思ってたが諦める。火曜まで連絡を待つことにした。店長から試作中のフランスパンもらい、お客さんいないときにレジの下でかじる。たくさんパン余った。

 20時頃帰宅。マルちゃんの袋の塩ラーメン茹で、どんぶり持ってないので鍋から直接食べる。22時から『コントが始まる』第4話、楽しみにしていたのだが眠ってしまい、目が覚めた頃には終わっていた。

コーポ白樺

 

 晴れ。シャワー浴びてたら浴室の天井にシール貼ってあるのを見つける。「検査済 H3.10.16」とあり。平成3年って30年前。部屋に備え付けの換気扇も一日中つけたままでいるがこれもおそらく20年は前のものだろう、部屋の空気は常に重たく、この頃は胸のあたりや喉がつらくなってきた。もう無理。椅子を寄せたら虫の死骸が落ちていた。トイレに流す。

 部屋にいたくないので早めに出、平和公園へ。開きすぎたチューリップ。花壇の前の日当たりのいいベンチに座り飯島耕一詩集読んでからパン屋。今日もお客さんから自転車のこと言われる。「パンと共に愛されているんだよ」と。うれしい。

 終え、ハッピードラッグで芳香剤買って帰宅。この暮らしぶりでは腹も減らない。契約書広げながら父に電話する。エアコンの交換も家賃の不当な請求も、連休に入る前から対応をお願いしているがまだ返事は無い。これ以上ここの大家と管理会社と保証会社と関係を持ちたくないので、解約したい旨を明日管理会社へ連絡すると父に告げる。父には保証人になってもらっているので迷惑はかけたくない。穏便に済ませるから、と父に言ったが迷惑被ってるのは貸主側でなくこちらのほう。コーポ白樺、という名前に惹かれ入居を決めたのだがこのままでは志賀直哉に合わせる顔がない。白樺に住むのではなく、いついかなる時も自分こそが白樺にならなければいけないのだと思う。

とぎすまそう

 

 晴れ。朝の時間配分わからず、6時10分頃起きて体操、シャワー、洗濯、弁当作るなどしてたら慌ただしい感じになった。本棚の下に虫がいたのでスプレー撒いて殺す。動かなくなったがなんとなく台所用洗剤かけてからポリ手袋して拾い、手袋をひっくり返して口を縛ってごみ箱へ。国道沿いのエネオスの脇にある集積所まで走ってごみ捨てに行く。

 5日ぶりにパン屋。引っ越してからは自転車でなく徒歩で通勤している。「今日自転車は?」と5人くらいのお客さんから聞かれた。自分の水色の自転車は店の看板になりつつあるよう。つまんねー苗字だな、のSさんも「チャリないじゃん」と。この辺りに引っ越したことを話すと「じゃあスーパーで会うかもね」と嫌な顔をしていたので「見かけたら挨拶しますよ」と追い討ちをかける。部屋にいる虫について店長に相談。ここじゃ全然出ないからなー、と言われてそれはそう。こんなにもパンをむき出しにして置いているのにまったく虫が寄ってこないだなんて、なんとすばらしい場所なのか!と、もう勤めて3年になる職場に改めて感動する。まあパン屋にいる時間は落ち着いて過ごせるからいい。管理会社の不手際ですでに6月分の家賃まで払わされているし、これを違約金として夏が来る前に退去することにした、と思い込むとだいぶ気が楽になった。このまま虫の駆除に金を使い続けるのもいやだ。書き物に集中するつもりで部屋を借りたのに、虫だけに神経をとぎすませていて恥ずかしい。虫について一篇書いたらそれで終わりにしたいのだが。

ラジコン

 

 くもり時々雨。パン屋休み。アパートで6時頃起床、すぐ窓を開けて換気。本当は窓も開けたくないのだが、備え付けられてあるボロの換気扇のことをまったく信用していないのでまだ網戸のほうがまし。虫がいないか床や壁をしつこく確認する。なし。病気。心置きなくテレビ体操し、そのままテレビつけてティモンディの特集見ながらクローゼットの中を片付ける。高岸さんのやればできる、は「成功できる」でなく「成長できる」の意らしい。いい、と思う。成功より成長のがよっぽど大事。床も掃除。

 オー、勝手に生きていてくれてかまわないが、お前たちの生きるべき場所はここではないのだ、と見えざる虫たちへ呼びかけながら朝飯つくる。目玉焼きとベーコンとブロッコリーブロッコリーに黒こしょうかけようとしたら瓶のふたが外れ、フライパンの中がトラックの荷台が傾いて土砂が流れ出るときのあれ、みたいになった。食べ終えてすぐ食器片付ける。

 机に向かう。父からLINEで雲谷の山の写真送られてくる。その後電話あり「ラジコンやりにきたけど雨降ってる」。

 11時過ぎ運送屋さんくる。前に無印の通販で買った鏡が割れてたので割れてないのと交換してもらう。以前きた人と同じ、親切な人だった。

 11時半過ぎ父が迎えにくる。工藤模型へ。よく前を通りかかるがはじめて店の中へ入った。玄人向けのラジコン屋といった感じ。父がほしがってた部品は品切れだった。二人して「どもー」と言い、何も買わず出る。

 ローソン寄ってあんこ天国(あんぱん)と母にバスク風チーズケーキ買ってから実家へ。冷凍のチャーハンを父と半分ずつ食べる。母が食べてるたらこスパゲッティ小皿にわけて盛ってもらい食べる。あんこ天国(あんぱん)を父と半分ずつ。母からポリ袋に入れた砂糖とティッシュもらった。

 15時前父と出る。「アメリカンパラダイス」という名の1階がキャラクター雑貨、2階がラジコンやプラモデルなどを扱ってる店へ。父にラジコン買ってあげたいが。青森県立美術館でやってる富野由悠季展にちなみ、ガンプラの公募作品が展示されていたので見る。

 出、青森県立美術館横の駐車場へ。奥の芝生で父が作ったラジコン走らせて遊ぶ。やってみるかと言われ送信機借りて操縦してみる。楽しい。幼い頃、団地の駐車場でもよく父がラジコンで遊んでいるのを見ていたのだが、その時は壊すからと言って貸してもらえなかった。ひび割れた道路の上を走ると車体が浮き上がって「おー」となる。うまく写真に収めるのは難しかったが。

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 15時半頃出て予約していたソフトバンクショップへ。名義変更の手続き。3300円かかると伝えられ「じゃあいいですー」とオダギリジョーが出てるCMのモノマネでもしたくなるほどにじゃあいいですー、という気持ちになる。父と顔を見合わせていると「今回のお手続きは譲渡というお手続きになります」と説明され、「譲渡ってなんですか」と聞く。いや譲渡という言葉の意味がわからないわけではないのだが。まー、ここでぐだぐだ言ってもどうしようもないので手続きを進めてもらう。お姉さんに「ちょっとお待ちください」と言われ待ってると、お姉さんが自分たちより後に来た予約してない人の対応に回り、自分たちより後に来た予約してない人が先に帰っていった。ペッパー君がこちらを見ている。

 17時過ぎ出る。アパートに帰ろうとすると父が晩飯食っていったら、というのでそんなに言うなら仕方ないなーと言って実家へ。餃子など。

 20時頃アパートへ。部屋の電気つけるとカバーの内側に住んでるゴキブリがでかくなっていた。絶望し天井を仰ぎ続けてると宮本さんから連絡あり電話で話す。励ましてもらって救われた。

 

バイト面接頼もう

 

 晴れ。パン屋休み。実家のベッドで9時半頃起床。昨夜0時頃に目が覚めて昨日の日記を書いたがそれでも12時間以上は眠っていたと思う。腰が痛い。

 本当に死すべきは虫でなくて自分のほうであるかもしれないというのに何を躍起になっているのか。まあ自分だって死にたくはない。ただ自分は虫たちとは別の場所で生きていたいだけ。己の生の傲慢さを思いながら、バイトの面接を終えてきた弟がスマブラしてるのを見る。弟、面接で店長の話を1時間も聞かされたらしい。これで不採用だったらあまりにも残酷だが。

 14時頃自転車で出る。意を決してアパートへ。きのう片したが共用部分に虫が死んでいる。部屋へ入り、恐る恐るバルサン回収。死骸を数えるつもりでいたが1匹もおらず。それはそれで怖い。窓を開けて換気し除菌剤みたいなので床など拭きまくる。やや気分落ち着いた。

 息抜きに映画見るかと思い青森松竹アムゼへ。ミライのチケット1枚使う。16時30分からリー・アイザック・チョン監督『ミナリ』。「見えているより隠れているほうが恐ろしい」みたいなセリフ以降ゴキブリのことを思い集中できず。

 終え、ジャスコの食品売り場でスパゲッティとにんにくチューブとめんつゆ買う。どれも種類ある中でいちばん安いやつ。

 ゴキブリから見たら自分のほうがゴキブリだな、と思いながら八甲田大橋の下の踏切を自転車で通る。パン屋の前を通ると店長の車があった。仕込みしてるのだろうか。祖母の家に自転車置いてそこから歩き。ローソンに寄ってグリーンラベル1本買う。PayPayに入金されていた謎の金。

 19時半頃帰宅。病的に床を拭く。冷蔵庫にあったベーコンの残りと茹でたブロッコリー、冷凍しているきのこを炒め、適当に味つける。スパゲッティと和えて食べたが、自分で作ったものの味の是非はよくわからない。食べ終え、こないだ豚バラ肉を買ったのを忘れてたのでラップに包んで冷凍庫へ。

 23時半頃布団に入るも電気消すのが怖くて渋る。5日間もあった休みが明日で終わってしまう。

くたびれる

 

 (注意 虫の話)

 よくわからない天気。パン屋休み。テレビ体操しようと起き上がると床を這う1匹のゴキブリ。驚きしばらく眺めてしまう。まあ1階が飲食店であるし覚悟はしていたのでそばにあった新聞紙を丸めて叩き潰す。テレビに目をやると壁の高いところにも1匹いた。床に落としてからこれも叩き潰す。テレビ体操が終わってしまったのでテレビ消し、ゴキブリが発生した原因と思われる引越し後の段ボール、台所の生ゴミ、床のほこりなど片付ける。

 シャワー浴びようと脱衣所の明かりつけると電球を覆うカバーの内側にも1匹。見上げていると電球の熱に悶えて死んでいった。死んだな、と思った。風呂場の壁にいないことを確認してシャワー浴びるも落ち着かない。

 まさかと思い部屋の照明をつけてみると白い明かりに透かされて小さいのが1匹いた。しばらく明かりつけたままにするも死なず。

 姉にゴキブリが4匹も出たことを報告している最中にクローゼットの扉にまた1匹。ごみ箱から棒状の発泡スチロール取り出して叩く。力が有り余って折れたので短くなった発泡スチロールでもう一度叩く。今度は潰れた。なんかひっくり返ってじたばたしてるのでそばにあったファブリーズかけとく。発泡スチロールの先でつついたら尻からクリーム色の何かが出た。卵か。ゴキブリといえど、こうも大量に殺めるというのは気持ちのいいものではない。

 さすがにくたびれる。10時半頃伯母がくる。家でコーヒーを飲む約束をしてたのだがゴキブリが5匹出たことを話して取りやめる。歩いて棟方志功記念館へ。観光客多い。ゴキブリのことで頭がいっぱいなのでまったく集中できず。スコさんに申し訳ない。おしりこと『海』の銅像も直視できないまま30分ほどで記念館を後にする。

 ハッピードラッグへ。対ゴキブリ用の霧状の薬剤、毒餌、スプレー買う。今年度の予算から3千円をゴキブリ駆除に計上する。いかにも「ついさっきゴキブリが出た人」という買い物かごをレジに持って行くのが恥ずかしい。

 伯母とアパートへ。よく見ると階段上がるたびに1匹もしくは2匹、小さなゴキブリが死んでいる。共用のほうきとちりとりで集め、自分の部屋のごみと一緒にする。ちょうど明日がごみの日なので伯母に捨ててきてもらう。それにしてもこんな堂々と玄関から入ってきているのだろうか。隣の部屋の玄関の前にも2匹ほど死んでいる。毒餌を部屋の12箇所に設置。共用部分にも置いた方がよさそう。今朝ゴキブリが侵入しかけた床の隙間にスプレーを噴射する。食器や本、テレビ、コンポ等にビニールかけ、足で踏むと部屋中に噴霧される薬剤を撒く。ミッフィーちゃんたちや布団をクローゼットにしまうのを忘れたことに気がつくが霧立ち込める部屋にはもう戻れない。夜と霧、とは思わなかったが。束ねた段ボールは伯母が次の資源ごみの日に出してくれることになった。何もかも本当にありがたい。アパートから歩いて5分ほどの場所にある母の実家へ。祖母が家の前に立っているので手を振る。伯母とならんで歩いていると祖母が「背丈おんなじくらいだねえ」。大変なとこに引っ越しちゃったねえ、引き払って実家に帰ったほうがいいんでない、と言われる。そんな気がしてきた。伯母に礼を言い、しばらく預かってもらっていた自転車に乗って別れる。

 らせん堂へ。観光客と思しき人らで賑わっていた。とりあえず店奥の哲学書とかの棚があるところで一人の空間を確保する。何冊か手に取った本がだいたい2千円から3千円くらい。ゴキブリさえ出なければ買えたな、と思いつつしかし読み通せる気はしないが。現代詩文庫の飯島耕一詩集100円で買う。三浦さんは八戸へ買い入れに行ったよう。

 実家へ。事情を説明して身を置かせてもらう。冷凍チャーハン。朝から何も食べていなかった。ゴキブリについて調べてると気が滅入ってくる。見た目はともかく不衛生なのがなんとも。越してきてまだ1週間だがこのまま減らないようであれば退去したい。ガスコンロ、エアコン、給湯器を使用できない状態で貸し出したり、すでに払った家賃を支払うよう請求してきたり、管理会社に対する信頼はすでに皆無。入居前の害虫駆除すら行われていなくてもおかしくはない。しかし契約を交わしている以上はそれなりの退去費用を請求されるだろう。こちらには何の落ち度もないというのに腹立たしいことこの上ない。どうにかならないものか。

 夜飯食う気力もなく椅子に座ったまま寝てしまう。気に病みすぎか。